【SDGsウェディング】17の目標に適応する結婚式の考え方
先日からエシカルウェディングやサステナブルウェディングなど、いつまでも大手ポータルや大手結婚式場が打ち出すウェディングのカタチにとらわれ過ぎて欲しくないなあと思いから、これからのウェディングについてのコラムをあげてきました。
今回は、エシカルやサステナブルと同様によく使われるSDGsという観点からウェディングを考えたとき、どういう取り組みができるのか考えてみました。
いきなりSDGsなウェディングに行く前に、まずはそもそもSDGsって?
SDGsとは
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、国連が掲げる「持続可能な開発目標」のことで、全世界が共通の目標とする17の目標と、それに紐づく169のターゲットから成り立っています。
2015年の国連サミットで採択され、2016年から2030年までの15年間で達成を目指す、地球規模の共通課題への対策を示しています。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
これらの目標は社会、環境、経済の3つの視点から、全世界の人々が持続可能で、誰一人取り残されない社会をつくるための方向性を示しています。SDGsは各国の政府だけでなく、企業や一般市民にも関わるもので、個々の活動や行動を通じてそれぞれの目標達成に向かうことが期待されています。
ウェディングでSDGs目標を取り入れてみる
ウェディングはたくさんの要素で成り立っています。
チャペルや披露宴会場等の空間、ゲストをもてなす、お料理やドリンク、会場を華やかに演出する。装飾、披露宴途中に催される演出、新郎新婦やゲストの衣装など、たくさんのモノやコトで成り立っています。
それぞれの物や事は、SDGsの17の目標にどう割り振られるでしょうか?
貧困をなくそう
→ 引き出物
地元の製品やフェアトレード製品を選ぶ。
飢餓をゼロに
→ 料理
地産地消、食品ロスを減らす。
すべての人に健康と福祉を
→ ブライダルエステ、ヘアメイク
オーガニックやクルエルティフリーの製品を選択。
質の高い教育をみんなに
→ 全般
新郎新婦のSDGsの取り組みについてウェディングを通してゲストに知らせる。
ジェンダー平等を実現しよう
→ 全般
性別や指向を問わない。
安全な水とトイレを世界中に
→ 挙式場、披露宴会場
環境に配慮した設備や施設を持つ会場を選ぶ。
エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
→ 照明、演出
過度な装飾や必要以上の演出は避ける
働きがいも経済成長も
→ 全般
フェアトレードやオーガニックな取り組みを行う地元企業に依頼する。
産業と技術革新の基盤をつくろう
→ ビデオ、音響、BGM
最新技術を用いたサービスを選ぶ。
人や国の不平等をなくそう
→ 衣装、メニュー
様々な文化や国、考え方に対応する。
住み続けられる都市とコミュニティを
→ 全般
結婚後、新たなライフスタイルで地元コミュニティに定着する。
つくる責任、つかう責任
→ 会場装飾、衣装、ブーケ、ペーパーアイテム
リサイクル可能な素材やレンタル品を選ぶ。
気候変動に具体的な対策を
→ 挙式場、チャペル、神社、披露宴会場
CO2排出量が少ない場所を選ぶ、または緑豊かな場所を選ぶ。
海の豊かさを守ろう
→ お料理、ドリンク
適切な量の使用で、食品ロスを減らす。
陸の豊かさも守ろう
→ お花、お料理
地元で育てられた、またはサステナブルな方法で生産された花や食材を選ぶ。
平和と正義を全ての人に
→ 全般
誰もが安心して参加できる環境を作る。
パートナーシップで目標を達成しよう
新郎新婦、ゲスト、会場が一丸となってSDGsなウェディングを考える
ちょっとばかり、強引なところもあるかと思いますが、SDGsの17の目標に準じたウェディングを考えることができるなと感じました。
まとめ
SDGs(持続可能な開発目標)は、地球が直面する問題を解決するために私たちが取り組むべき17の目標を示しています。これらの目標は、環境、社会、経済の三つの面での持続可能性を追求しており、私たち一人ひとりが日々の生活の中で取り組むことができるものです。そして、この取り組みはウェディングにも活かすことができます。
新郎新婦それぞれが自分たちの理想とするウェディングを、SDGsの目標にあるような社会や環境、そして未来に対しても配慮していきながら実現することも可能です。そうすることで、一日の祝福イベントという位置付けから、未来へ取り組む大切な一歩へと変わります。
自分たちの幸せを祝う日に、地球や社会、経済にも配慮する。それがSDGsを取り入れたウェディングだと考えます。これからのウェディングが、地球や社会に配慮したSDGsの視点を大切にすることで、持続可能な未来への一歩となることを願っています。