【結婚式のペーパーアイテム】ゲスト満足を叶える“おもてなし”のペーパーアイテム

皆さんこんにちは。
前回の“おもてなし”の引出物に続いて、ゲストを満足させる「おもてなし」に焦点を当てて、結婚式のトレンドアイテムをご紹介していきます!

今回は、「ペーパーアイテム」についてです。
引出物と同様に、ゲストの手に渡り、人によっては大切に残してくれるアイテムです。“人によっては”と記載したのは、残念ながらペーパーアイテムは不要だと処分してしまうゲストも一定数はいるからです。だからこそ、ゲストが「大切にとっておきたいな」と思ってもらえるものを選びたいですよね。

ペーパーアイテムは「スマートさ&実用性」がトレンド

ウォール サイネージ

冒頭にも記載しましたが、ペーパーアイテムはオシャレさやふたりらしさを演出しやすいアイテムです。外注が可能な式場がほとんどなので、たくさんの選択肢の中から選べますし、自分で好きなものを作成することも可能です。

これまでの結婚式では、A3サイズの厚紙を3つ折りにしたものや、冊子のようになっているプロフィールブック、クラフト用紙をくるくるにしたものがトレンドになっていました。

しかし今は、とにかく「スマート」=「オシャレ」というように意識が変わってきています。
また、実用性のあるものにすることで、ゲストに大切に持ち続けてもらうものを選ぶ人も増えてきています。

席次表は無し!エスコートカードでスマートに

では、スマートとはどういうことなのでしょうか。ペーパーアイテムでいうと、席次表やふたりのプロフィールが組み込まれた冊子をゲストには配らずに、テーブルのアルファベットが記されたエスコートカードだけを受付で配布、もしくはガーランドにして壁に設置し自分で取ってもらうというスタイルです。

ゲストはエスコートカードを元にテーブルへ進み、自分の席札があるところに座るという形になります。

なぜこのようなスタイルになったのか?

おふたりを祝うために集まった皆さま同士、あのテーブルの方は誰なんだろう?と気になることもありますよね。ただ、ずっと見ているかと言われると、答えはNOではないかと思います。

自分の席を確認する為だけであれば、大きくてかさばる席次表を挙式~帰るまでゲストに持っていてもらうことは負担なのではないか?必要がないのでは?という考えが生まれ、席次表無しという風潮が強くなっていきました。

また、おふたりにとっても、プロフィール欄の「お互いの呼び名は?」「好きなところは?」という定番の質問に少し恥ずかしさを覚える方もいるため、ふたりの歴史や雰囲気はウェルカムスペースやプロフィールムービー等で感じてもらうという人が多いです。

ただ席次表を無くし、エスコートカードだけにすると困惑してしまう方もいるので、披露宴会場の入り口などに大きく印刷した席次表を掲示することはした方が良いかと思います。また親御様は挨拶回りをされますので、親御様には席次表のコピーを事前に渡しておくのがベターです。

席札は実用性のあるアイテムが人気!

結婚式のテーブルセットとネームタグ

これまでの席札は、2つ折りでショープレートの上に置くものか、シャンパングラスにかけるタイプのものがほとんどでした。

でも今は、席札も様々なタイプのものがあり、中でも実用性のあるアイテムを選ぶことで結婚式のあともゲストの方々に使ってもらえるようにする新郎新婦が増えています。

キーホルダー / しおり

素材は様々で、レザー、ミラー、レジン、木、ゴールドやシルバーのプレート、フリンジ等を使って、披露宴後もキーホルダーや本に挟むしおりとして使用できます。

バゲージタグ

旅行好きな新郎新婦が選ぶのは、キャリーケースにつけられるバゲージタグです。素材はレザーで作る方が多いですが、中にはゴールドのプレートでキーホルダーのようにしている方もいますよ。コースター

素材は、レザーや木製、コルクで作る方が多くなっており、披露宴中から使用できるのが魅力的です。

アルコールスプレー

コロナ禍の結婚式には欠かせないアイテムでしたので、ボトルにラベルを貼り、席札にしたという方も多かったです。今も持ち歩く方は多いと思いますので、オシャレなボトルで貰えると嬉しいですよね。

レターバナー

こちらは実用性こそありませんが、木製やゴールドで自分の名前がおしゃれにレターバナーになっていると、家に飾りたくなりますよね。

以上のように、家に帰ってからも大切にしたい!と思えるアイテムがたくさんありますね。

メニュー表は席置きがオシャレさもあって◎

花をコーディネイトされた結婚式のメニュー表

これまでメニュー表は、席次表の裏面などに一緒に載せることが多くなっていました。
ただ、席次表の配布をなくす人も増えていく中で、メニュー表を別で用意する方もが多くなっています。

「メニュー表は無しにしても良いのか?」という問いへの答えは、NOです。フルコースを食べるレストランや料亭で、メニューやお品書きがないところはありませんよね。

前回の料理編でもお話しましたが、ゲストをもてなす最大のアイテムである料理を堪能してもらうためにも、「次くる料理も美味しそうだな」「どんな味がするのかな」と期待させてくれるメニューは、おもてなしという観点からも必須アイテムとなります。料理名だけではなく、簡単なお料理説明を記載しても良いと思うほどです。

この話はまた別の記事で詳しくお話しますが、テーブルコーディネートでは、メニュー表もコーディネートの一部として考えられています。おしゃれな字体や用紙で用意されたメニュー表がさらっと置いてあると、オシャレさがぐっと増しますよ。

他にも様々ペーパーアイテムがあります

招待状

結婚式の招待状

招待状は、大切なゲストの皆様に幸せな門出をお知らせするだけでなく、お二人の結婚式への想いやゲストへの感謝の気持ちを込められる、とても重要なアイテムとなります。
一般的には印刷された招待状が届けられますが、手書きのメッセージを添えることで、より一層心のこもった印象を与えることができるため、特に年配の方や目上の方に好まれています。
デザインも、クラシカルな和風からモダンでスタイリッシュなもの、季節感を取り入れたものなど、様々な選択肢があります。
最近注目を集めているWEB招待状は、スマートフォンで簡単に作成・送信ができ、出欠確認や食事の希望調査も効率的に行えます。招待状の印刷・郵送コストを抑えられることも大きな利点です。さらに、写真や動画も添付できることから、若い世代のゲストに特に好評です。

招待状セット

  • 招待状本状
  • 封筒
  • 返信はがき
  • 付箋(スピーチや余興など、特別な依頼を記載するため。)

結婚式の招待状セットは、いくつかの重要なアイテムで構成されています。
招待状本状には、結婚式の日時、会場名、アクセス方法など、当日に必要な情報をすべて記載します。お二人からのメッセージを添えることで、より温かみのある招待状となります。
封筒は、招待状の第一印象を決める重要な役割を果たします。宛名と敬称は特に丁寧に記載し、招待状と統一感のあるデザインを選ぶことで、より格調高い印象となります。
返信はがきには、出欠確認の他、列席者名、食事の希望などの必要事項を記載します。返信用の切手を貼り、返信期限も明記することで、スムーズな準備が可能となります。
特別な依頼がある方への付箋には、スピーチや余興などの依頼事項を具体的に記載します。早めにお送りすることで、ゲストも準備の時間を十分に確保できます。

記載する内容

  • 頭語・時候のあいさつ
  • ご招待の文面
  • 結語
  • 日付
  • 新郎新婦の名前
  • 結婚式の日時と場所
  • 返信はがきの締め切り日

席次表

婚式でゲストが座る場所を示したリストです。招待状と並んで重要なペーパーアイテムの一つです。
単なる座席の案内だけでなく、ゲストへの敬意や配慮を表現する大切なアイテムとなります。特に、日本の結婚式では、年齢や立場による上座・下座の考え方があり、席次表の作成には細やかな気配りが必要です。
席次表を作成する際は、いくつかの配慮が必要です。
まず、親族同士の関係性を考慮し、普段あまり会う機会のない親族同士が交流できるような配置を心がけましょう。また、独身の方と既婚の方をバランスよく配置したり、同年代の方を近くに配置したりすることで、会話が弾みやすい環境を作ることができます。高齢のゲストへの配慮も重要です。トイレや出入り口に近い席を用意したり、段差のない動線を確保したりすることで、安心して過ごしていただけます。また、お子様連れのゲストがいる場合は、必要に応じて専用のキッズスペースを設けることも検討しましょう。

記載する内容

  • ゲストの座席位置を示す
  • 式の進行順序を伝える
  • 出席者全員の名前を記載する

手作り(DIY)の席次表

お二人の想いや個性を存分に表現でき、温かみのある雰囲気を演出できる素敵な選択肢です。既製品にはない独創性があり、ゲストの心に残る思い出の品となります。また、結婚式の準備費用を抑えられるという経済的なメリットもあります。

席札

披露宴に参加するゲスト席のカトラリー

披露宴で各ゲストが座る場所を示すための目印です。ゲストの名前が書かれた札で、テーブル上に置かれます。ゲストに必ず目に触れるアイテムであり、新郎新婦が手作りする場合も多く、個性や結婚式のテーマを反映させることができるとても重要なペーパーアイテムです。

手作り(DIY)のポイント

  • わかりやすく:名前は大きく中央に記載し、漢字やローマ字表記に間違いがないよう確認します。
  • バランス:テーブルの上で料理やお花、その他の装飾品とバランス良くコーディネイトしておきましょう。
  • クラフトアイテムを活用:スタンプやエンボス加工を使うことで、プロ仕様に仕上げることができます。
  • メッセージを添えて:ゲストへの感謝の気持ちを込めた手書きメッセージを添えると、より特別感が増します。

作成時期

遅くとも結婚式の2週間前までには完成させることをお勧めします。これは、出席者の最終確認後に作り始めるのが理想的だからです。

メニュー表

ナフキンの上に置かれたMenuとその周りにおかれたシルバーのカトラリー

結婚式で提供される料理を紹介する大切なアイテムです。単なる料理の案内だけでなく、会場の雰囲気づくりや装飾としての役割も果たします。また、ゲストが料理を楽しみにしながら会話を広げるきっかけにもなる、披露宴を彩る重要な演出アイテムの一つです。
メニュー表のデザインは、結婚式全体のテーマや雰囲気に合わせて選ぶことが理想的です。クラシカルな結婚式なら上品でシンプルなデザイン、カジュアルなパーティーであれば遊び心のあるデザインというように、結婚式のスタイルに合わせることで、より一層洗練された印象となります。

記載する内容

提供される料理名や飲み物の種類を掲載します。料理名だけでなく、使用している食材や調理法、オリジナルメニューについても説明すると、ゲストに楽しんでもらえるでしょう。
また、結婚式のテーマを反映: デザインや内容によって、新郎新婦の個性や結婚式のテーマを表現することができます。

手作り(DIY)のポイント

席札の場合と同様に、結婚式全体のテーマや雰囲気に合わせて作成することが重要です。
また、材料は、上質な紙やカード、リボン、押し花、レースなど、席次表や席札と統一感のある素材を選ぶと良いでしょう。
作成の時期は結婚式の2〜3週間前から始めることをお勧めします。これは、料理の最終確認が済んでから作り始めるのが理想的だからです。また、予備を数枚用意しておくことで、万が一の汚れや破損にも対応できます。

プロフィールブック

新郎新婦の情報や結婚式に関する詳細をまとめた冊子です。ゲストが結婚式を楽しむためのアイテムであり、特に親しい関係のゲストにとっては新郎新婦をよりよく知る機会となります。
基本的な内容として、新郎新婦それぞれの生い立ちや趣味、仕事、そして出会いのエピソードから交際時代の思い出、プロポーズの様子まで、時系列に沿って紹介することができます。また、両家のご家族の紹介や、仲人様・主賓の方々のプロフィール、参列される友人たちとの思い出なども含めると、より充実した内容となります。
構成を考える際は、読み手の視点に立つことが大切です。例えば、冒頭にお二人の素敵な写真を配置し、そこから自然な流れで生い立ちや出会いの話へと進んでいく構成が読みやすいでしょう。また、写真と文章のバランスを考え、読み進めやすい分量にすることも重要です。
写真選びも大切なポイントです。お二人の子供時代の写真、学生時代の思い出、交際中の様子、そして結婚式直前の最新の写真まで、様々な表情を見せる写真を選ぶと良いでしょう。特に、普段見られないような表情や、思い出深いエピソードが伝わる写真は、ゲストの興味を引き、会話のきっかけにもなります。

記載する内容

  • 新郎新婦のプロフィール
  • 二人からゲストへのメッセージ
  • 馴れ初めやエピソード
  • 結婚式の情報提供(挙式名、日付、メニュー、披露宴の進行など)
  • 写真(前撮りや思い出の写真)

結婚報告はがき

結婚報告はがきは、新郎新婦が結婚したことを周囲に知らせるためのアイテムです。結婚式に出席できなかった方々や、お世話になった方々へ、お二人の幸せな門出を報告し、感謝の気持ちを伝えるための大切なご挨拶状となります。
送付時期は、一般的に結婚式から2週間以内が理想的とされています。ただし、新婚旅行に行かれる場合は、帰国後すぐに送付することをお勧めします。年末年始や年度替わりなど、時期的な区切りの前後では、その前に送ることが望ましいでしょう。

デザイン

お二人らしさを表現できる大切な要素です。結婚式当日の写真を使用したものが一般的ですが、二人の雰囲気が伝わるような私服写真や、思い出の場所での写真を使用するのも素敵です。写真は、お二人の幸せな表情が伝わるものを選びましょう。最近では、結婚式での一コマを数枚使用したデザインや、イラストを組み合わせたもの、四季折々の風景や花をモチーフにしたものなども人気があります。

記載する内容

  • 結婚の報告
  • 結婚した日付
  • 新しい住所(引っ越し報告を兼ねる場合)
  • 感謝のメッセージ

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はペーパーアイテム(席次表・席札・メニュー表など)をご紹介しました。

ペーパーアイテムは、結婚式の雰囲気を印象づける大切なアイテムになりますので、フラワーやテーブルコーディネートに合わせて選びがちです。

もちろんその選び方も間違いではありませんが、「おもてなし」という観点も取り入れることができるアイテムですので、ぜひ参考にしてみてください。