みんなで一緒に楽しみたい!ゲスト参加型の演出とは?【Weddingトレンドレポート】
皆さんこんにちは。
今回は、ゲストを巻き込んだ演出について紹介していきます。
以前からもゲスト参加型の演出を取り入れたいという新郎新婦はいましたが、最近の結婚式では「マスト」と言ってもいいほど、ゲストを巻き込んだ演出やイベントを行う人が増えています。
その背景には、やはりこのコロナ禍での辛い経験があると感じます。自分たちだけでは結婚式は出来ない。だからこそ、来てくれたゲストみんなに楽しんでほしいと思う新郎新婦が増えているのです。
では、そのマストとも言われるゲスト参加型の演出には、どんなものがあるのでしょうか?
シーン別に定番~最新のものまでご紹介していきます。
2人のセレモニーに巻き込む
2人が最後の仕上げを施すことで完成するゲスト参加型のセレモニーは、挙式や披露宴の中で取り入れることができます。最近ではオシャレなセレモニーも増えてきているので、ご紹介していきます。
挙式の場合は、キリスト教式や神前式は宗教の教えがある関係で流れが決まっているため、自分たちがやりたいことをやるというのは難しい場合が多いので注意が必要です。もし挙式に組み込みたい場合には、人前式を選ぶようにしましょう。
ただ披露宴の中でも演出として取り入れることができますので、無理に挙式内で行う必要はありません。
サンドセレモニー
サンドセレモニーは、厚さ1~2㎝程度の容器にさまざまなカラーの砂を入れて層にすることで、インテリアにもなる作品を作り上げるセレモニーです。見た目もとてもオシャレなので、最近とても人気になっています。
砂は好きな色の組み合わせを選び、それぞれの色に意味をもたせ、ゲストに砂を選んでいれてもらうとより意味のあるセレモニーになります。
例えば、4色用意し、「思いやり」「感謝」「会話」「敬意」という意味をそれぞれの色に持たせます。そして『今後の夫婦生活で1番大切だと思う色を入れてください』と説明文を添えます。そうして出来上がったサンドアートは、結婚式が終わった後も2人の家に飾られ、夫婦生活で大切なことを思い出すきっかけにもなります。セレモニーの最後には、2人が一緒に砂を入れて蓋をして完成となります。
ウェディングキャンバス
ウェディングキャンバスは、サンドセレモニーと同様に「オシャレ!」と最近人気のアイテムです。真っ白のキャンバスを用意し、数色の絵具とハケを用意します。サンドセレモニー同様に、色に意味をもたせます。ゲストが好きな色を選び、縦か横、好きな向きで1本線を引きます。その線が幾重にも重なり、オシャレなアートになるというものです。
2人もペイントを施し完成するセレモニーとすることが可能ですが、絵具がネックとなり、「乾いていないことが不安、2人が描く際に誤って衣装についたら大変」と式場側から断られる場合もありますので、必ず事前に相談しましょう。
ウェディングツリー
サンドセレモニー・ウエディングキャンバスと行うことは一緒で、以前からあった定番セレモニーとなります。大きな木が一本描かれた紙を用意し、そこにゲストが自分の指を使って、スタンプで葉っぱを描いていきます。スタンプをするときに指が汚れてしまうため、ウエットティッシを用意することが必要です。
リングリレー
リングリレーは人前式の中で行うセレモニーです。1本の紐をゲストに持ってもらい、その紐に結婚指輪を通して、2人の元まで運んでいく、というものです。ゲストの参加人数によっては、全員でリレーを行うとすごい時間がかかってしまうので、代表でバージンロード近くの内側に座っているゲストに行ってもらうことも多いです。
珍しいものでは、浮かぶバルーンにカゴや人形をくくり付け、そこにリングを落ちないように固定し、2人の元までゲストが渡していくというリングリレーもあります。
ゲストと一緒に盛り上がる
挙式後に行うアフターセレモニー(フラワーシャワーやブーケトス)の時間や、ウェルカムパーティの時間は、ラフな雰囲気の中で新郎新婦とゲストが一緒に過ごせる貴重な時間になります。そのため、この時間にゲストと一緒に盛り上がれるような演出を行うことをおススメします。
バルーンリリース
以前から人気を保ち続けている定番の演出です。鮮やかなバルーンが空に飛んでいく様子は、ゲストと2人の気持ちを1つにしてくれますよね。1つだけネックがあるとすれば、それは「天候に左右されてしまうこと」です。実は今、国内のヘリウムガスが不足しており価格が高騰しているため、バルーンリリース自体の金額も上がっているのです…。雨が降った場合は、返金はされず飾るだけになってしまうので、慎重に判断しましょう。
ドロップ&フライ
こちらは出来る式場が限られますが、バルーンリリースの一つです。風船に重りがついており、水に濡れると重りと風船を結び紐が溶けて、風船が浮かび上がるというものです。そのため、式場にプールのような水辺が無いと行うことが出来ない演出となります。以前からアイテムとしては存在していますが、関東では水辺のある式場が多くはないので、まだまだ目新しいと感じる方も多いと思います。通常のバルーンリリースと比べて、最初は1つ2つとパラパラと風船が浮かび上がり、徐々に勢いを増していく様子は「おおー!」と歓声が上がること間違いなしです。
パラシュートベア
定番のブーケトスの代わりに行う演出です。特にゲストの中にお子様がいる場合におススメです。ブーケトスって意外と勢いよく飛んでくるので、お子様がキャッチするのは難しいと思います。パラシュートベアは、2人が専用のガンを斜め上に撃つと、パラシュートを付けた小さなくまのぬいぐるみが飛び出します。ゆっくりと落ちてくるので、お子様が狙いを定めてキャッチすることが可能です。キャッチした方にはささやかなプレゼントがあると嬉しいですね。
披露宴でゲストにもスポットを当てる
披露宴の進行は、大筋は決まっていても要所で自分の行いたいことが取り入れられるので、ゲストを巻き込んだ演出を行いやすいと言えます。上司・友人・親族、たくさんの方にスポットライトを当てることで、2人と列席者が一緒に作る結婚式になります!
オープニングムービーで主賓紹介
2人の披露宴の開宴を告げるオープニングムービー。2人の紹介をするだけでは、披露宴中に流すヒストリームービーと内容が重なってしまいます。そこで最近多くなっているのは、お言葉をいただく主賓の方や、乾杯発声の方をムービー内で紹介することです。特に日頃からお世話になっており、慕っている方であるなら、喜ばれること間違いなしですね。
サンクスバイト
ケーキ入刀の後はファーストバイトを行うことが定番ですが、ファーストバイトの後に日頃の感謝を伝えたいゲストを呼んで、サプライズでその方にケーキを食べさせるサンクスバイトがあります。それは例えば、お世話になっている上司・先輩や、幼い頃からの幼なじみ、2人の仲の取り持ってくれたキューピット等、言わば誰でも呼ぶことができます!
ドレスの色当てクイズ
再入場時の新婦のドレスが何色かを当てるというクイズを、ウェルカムスペースの時から設置し、答えをゲストに選んでもらいます。正解した人の中から抽選で賞品が当たるようにすると、ゲストもより真剣に答えを選んでくれ、また答え合わせの再入場時にとても盛り上がるのでオススメです。新婦とセットで、新郎のタキシードを当てるクイズもやっている方もいますよ。外れた人の中からも、敗者復活で1人抽選すると、みんなで盛り上がることができます!
再入場の曲当てクイズ
こちらはドレスの色当てクイズと流れは同じですが、「ドレスは好きな色を着たい…でも好きな色はみんなが知っているからクイズにならない…」という人や、音楽が好きという人にはオススメのクイズです。会場は音楽が流れ始めた瞬間に大盛り上がりです!
ラッキードラジェ
ドラジェとは、砂糖でコーティングされたアーモンドのことです。これをゲストに配られるウェディングケーキの中に仕込み、食べながら探してもらうというゲームになります。見事ドラジェを見つけたラッキーな人に、プレゼントを渡すという演出になります。
ここまで紹介した演出で大切なポイントは、クイズ等で当たった方には前に出てきてもらい、2人との関係性を話してもらったり、2人へのコメントをもらったりと、何かを発信してもらうことです。新郎新婦以外の人にも言葉を発してもらうことで、一方通行の結婚式ではなくなるからです。
【番外編】親族に向けた演出
披露宴で上司・友人・親族と幅広い層が出席している場合、親族は前に出るのを遠慮する傾向があります。また、新郎新婦も親族は身内なので、あまり身内にスポットを当てるのは控えた方が良いのでは…と考える方もいます。しかし、親族も家族も、2人にとって大切なゲストであることには変わりありません。もし親族の仲が良いのであれば、遠慮せず親族も巻き込んで楽しい結婚式にしましょう。
植樹の儀(水合わせの儀)
こちらは人前式で親御様と一緒に行う演出です。水合わせの儀は、両家の実家で入れてきた水を持ってきていただき、それぞれジョーロに入れ、2人が持つジョーロへと一緒に注ぐという儀式です。2つの両家が1つになるという意味があります。そしてその1つになった水を、2人のシンボルツリーへ注ぎ、大切に育てていきます。
その際、シンボルツリーに他のゲストに関わっていただくことも可能です。ウェルカムスペースに木と土を置いて、ゲストに土を鉢植えの中に入れていっていただくというものです。全員が関わった儀式になるので、全員の心に残る素敵なシーンになりますよ。
ブライダルパーティ
ブライダルパーティとは、挙式の中でお役目があるお子様のことです。フラワーガール・リングガール・フラッグボーイ・スティックボーイ等があります。(それぞれガール・ボーイどちらも可能)ご親族の中にお子様がいることも多いと思いますので、甥っ子や姪っ子、いとこの子ども等にやってもらえると、その親御様も嬉しいですよね。
ご親族であれば親族紹介などがあり早めに集合しているので、挙式リハーサルのためだけに早く来てもらう訳ではないため頼みやすいですね。ただ年齢によっては大きな負担になってしまうので、注意が必要です。
お手本バイト
ケーキ入刀後、2人がファーストバイトをする前に、お手本を見せてもらうという形で先輩夫婦にケーキを食べさせ合ってもらいます。親御様を呼ぶ方もいれば、親族で仲の良い伯父伯母夫婦や従兄姉夫婦を呼ぶのもありですね。
中座エスコート
こちらは定番の演出ですが、中座する時にそれぞれエスコート役の方を立てます。友人を選ぶ方もいますが、たくさんの友人の中から1名〜数名選ぶのは難しい…という方もおり、ご家族の中から選ぶことが多くなっています。その中でも、関係の深い兄妹や祖父母を選ぶと、素敵なシーンになります。
テーブルインタビュー
たまに見かける演出ですが、司会が各テーブルを周り、代表の人に声をかけてインタビュー形式で話を引き出します。ご友人にお話を聞くのももちろん素敵ですが、小さな頃から知っているご親族のエピソードは、思わずクスッと笑えるようなほっこりするものもあるので、意外とおススメな演出です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
以前から人気の定番演出から、最近人気になっている最新演出など、様々なゲスト参加型演出をご紹介しました。
結婚式の中で避けるべきは、ゲストが「観客」になってしまうことです。
「2人の結婚式を見ている」という感覚ではなく、「2人と一緒に結婚式を楽しんでいる」と
いう感覚にゲストがなることが、温かくて素敵なお式だったなという感想に繋がっていきます。列席してくれたゲストみんなが笑顔で楽しんでくださるように、どんどん巻き込んで、一緒に結婚式を作り上げていきましょう。