【テーマウエディング】実例5選と予算から準備まで-PARTYレポート
皆さんこんにちは。
前回、「パパママキッズ婚」をテーマにしたPARTYレポートをご紹介しました。
今回はその第2弾!
「テーマウエディング」です。
式場が決まって、打合せがスタートすると、担当プランナーに聞かれるのは「どんな結婚式にしたいですか?」という質問です。これは、必ず聞かれます。
なぜなら、たくさんの新郎新婦を担当しているプランナーにとっても、おふたりの結婚式は唯一無二の時間です。だからこそ、少しでもおふたりの想いに沿って、おふたりらしい結婚式にしたいと思っているのです。
しかし、「どんな結婚式にしたいですか?」と問うと、
「う~ん、これと言って無いな…楽しい結婚式だったら良いかな」等と、意外と漠然としか考えていない新郎新婦も多くいらっしゃいます。
テーマウェディングとは
テーマウェディングは「おふたりらしさ」を結婚式全体で表現する方法の1つです。
会場装飾や料理、引き出物に至るまで、1つのテーマで統一することで、ゲストの心により深く残る思い出を作ることができます。
テーマは、主に以下の3つから選ばれることが多いです。
1. 想い出からつくるテーマ
- 出会いのきっかけ
- プロポーズの場所
- 思い出の場所や時間
2. 趣味や好きなものからつくるテーマ
- 2人で熱中している趣味
- 共通の好きな映画やアニメ
- 行ってみたい国や場所
3. イメージからつくるテーマ
- 好きな色や雰囲気
- 憧れの季節
- こだわりたい空間演出
「どんな結婚式にしたいですか?」と問われると、何だか難しくて構えてしまいますよね。しかし、難しく考える必要はありません。おふたりの「好きなこと」「大切にしたいこと」を話していくうちに、自然とテーマは見えてくるものです。テーマウェディングの実例を見ながら、おふたりらしい結婚式のイメージを膨らませてみましょう。
Report1:「星空」がテーマのナイトウエディング☆
雄大さん&星南さんご夫婦 (仮名)
雄大さんと星南さんは、式場探しの段階からテーマを「星空」に決めていました。なぜなら、雄大さんは星南さんの名前にちなんで、新婚旅行先のハワイの星空の下でプロポーズをしてくれたので、おふたりにとって「星空」は特別な想い出だったからです。
そのため、結婚式も星空が見える「ナイトウエディング」!イルミネーションが輝くガーデンで過ごすことのできる式場で、とにかく「星」を色々なところに盛り込みました。
ウェルカムスペースはあえて少し照明を落として、キャンドルやライトが輝く空間に。
料理やウエディングケーキには星のモチーフをちりばめて。
再入場の際には式場の天井に星空を投影してロマンティックに。
ナイトガーデンで行ったデザートビュッフェでは星空を見上げて。
席次表や席札、最後に配るプチギフトも星をモチーフにしたデザインを。
おふたりが決めたテーマも司会者から紹介してもらうことで、列席ゲストからも「素敵だね」という言葉が自然と出ていました。
Report2:大好きなキャラクターの世界観を再現!夢の国ウエディング
浩之さん&志保さんご夫婦 (仮名)
2人でディズニーランド&シーに行くことが趣味という浩之さんと志保さん。
その中でも特に好きなのは、「ラプンツェル」!
2人は結婚式で、ラプンツェルの世界観を再現したいと考えていました。
ナチュラルグリーンな会場に、ラベンダーやパステルピンク、イエローのお花をあしらって、ラプンツェルの映画に出てきそうな空間にしました。
もちろん志保さんはディズニーのラプンツェルイメージのドレスを着て、ヘアスタイルもラプンツェル風!
色々とテーマに沿って準備をしていた2人ですが、世界観を再現するために、もう1つだけどうしても実現したいことがありました。
それは、「ランタンを空に浮かべるシーン」の再現でした。バルーンランタンを会場の天井付近まで浮かべるという演出を取り入れている式場は少なく、おふたりが選んだ式場でも取り扱っていませんでした。
しかし2人は諦めず、式場へ直談判!!どうにかその演出ができるように手配してほしいとお願いしました。最初は難色を示していた式場ですが、おふたりの熱い気持ちに応え、なんとバルーンランタンの演出を導入してくれたのです。
当日、おふたりの退場シーンに合わせ、会場に設置されたバルーンランタンが1つ、また1つと浮かんでいく光景は、本当にラプンツェルの世界そのままでした。こんな演出初めて見たと、感動している方が多くいらっしゃいました。
Report3:大好きなロックを全面に!ライブ感覚のウエディング♪
光輝さん&葵さんご夫婦 (仮名)
光輝さんと葵さんは、ロックが大好きで、趣味は好きなアーティストのライブを見に行ったり、野外音楽フェスに参戦したりすることでした。また、光輝さん自身もギターを弾かれるバンドマン。おふたりは、ライブのような結婚式にしたい!と考えていました。
おふたりが選んだのは、カジュアルなガーデンパーティ&披露宴!
一般的には、挙式の後、ウェルカムパーティを少し行い、メインは披露宴という流れかと思いますが、お二人の場合は挙式後ガーデンで行うパーティ半分、披露宴半分という新しい形の結婚式でした。
ガーデンでおふたりの好きな音楽を流し、まずはみんなで乾杯!ライブキッチンの演出を取り入れて、まるでBBQのようにお肉と野菜が刺さった串を用意しました。
ケーキ入刀もパーティのイベントとしてガーデンで行い、まるで野外フェスのような雰囲気に、ゲスト皆さんも大盛り上がり!
みんなが自然と笑顔になったところで、披露宴会場へ移動。おふたりはそのままお色直しへ。ゲストを出迎えるのは、会場のスクリーンで流れるおふたりの好きなアーティストのライブ映像。ゲストが席に着くとハーフコースが提供され始めます。
おふたりが色直しをして再入場をすると、光輝さんはそのまま会場内に設置されていたバンド機材のところへ。バンド仲間の友人たちに協力をしてもらい、その日だけのライブがスタート!!
葵さんはなんの曲が披露されるのかを知りません。
光輝さんが選んだ曲は、葵さんが1番好きな曲でした。葵さんも嬉しくて満面の笑顔でバンド演奏を楽しんでいました。
ゲストの皆さんからは、こんな結婚式に列席したのは初めてで本当に楽しかったという声を多くいただきました。
Report4:酒!酒!酒!とにかく飲んで騒いで楽しい結婚式♪
翔さん&千里さんご夫婦 (仮名)
翔さんと千里さんは、結婚式の衣装やお花やテーブルコーディネートには、こだわりが全くなく、すべてお任せでもOKというようなおふたりでしたが、唯一こだわっていることがありました。
それは、「お酒」!
大のお酒好きである翔さんと千里さんは、地元の行きつけのバーで出会いました。それからおふたりの趣味といえば、お家での晩酌や、美味しいお酒を飲み歩く旅行やデート。おふたりとも九州出身で、ご親族もみんなお酒大好き、列席するご友人もお酒好きが多いという、「お酒」をテーマにしない訳にはいかない結婚式でした!
そのため、ドリンクプランは1番お酒の種類が多いプランで即決!その他、おふたりが好きなお酒を振る舞いたい!ということで、何種類ものお酒を持ち込みました。
普段は目立たないところにあるバーカウンターも、この日だけは前方の目立つところに配置し、おふたりが持ち込んだお酒を並べて、ゲストの皆さんが好きに飲めるようにしました。
飲みすぎて泥酔しては大変!と、ウェルカムパーティの時にウコンとヘパリーゼを用意していたおかげもあってか、ゲストの皆さんはとても気持ちよく酔われて、最後に、おふたりの退場曲をみんなで大合唱!
お酒の力で会場にいるみんなが1つになった結婚式でした!
Report5:気分はまるでハワイ旅行⁉リゾート風ウエディング!
亮介さん&友美さんご夫婦 (仮名)
亮介さんと友美さんは旅行が大好きなおふたりでした。数多くの旅行先の中でも、おふたりが1番気に入っているのは王道のハワイ!
比較的治安も良く、食事も食べやすくて、観光地を急いでまわらずにゆっくり過ごせるところが好きなんだそうです。
おふたりはゲストの皆さんにも、自分たちがハワイに行った時みたいに、ご飯をたべながらゆっくり過ごしてほしいと考えていました。
もちろん、テーマは「ハワイ」に決定です!
テーマを決めてみると、次々とこんなことをしてみてはどうだろう?と案が浮かんできました。
まずは、招待状から旅行気分を味わってもらおう!ということで、航空チケット風の招待状で皆さまをすてきな旅へご招待しました。
テーブルコーディネートは、フラワー担当のスタッフに任せて南国風にセット。
歓談中の会場内BGMではウクレレの効いたハワイアンミュージックを。
お料理はオリジナルにし、ウェルカムパーティではスパムやアサイーボール、コース料理では魚料理のマヒマヒ、デザートビュッフェではパンケーキやマラサダ(揚げパン)等を取り入れました。
そして何よりもゲストの印象に残ったのは、ウエディングケーキの代わりに用意した、ハンバーガータワー!小さなハンバーガーをピラミッドのように幾つも重ねて、ハンバーガー入刀とファーストバイトを行いました。もちろん、小さなハンバーガーはコース料理の最後にゲストの皆さんに振る舞われました。
打合せ当初、あまりこだわりは無いと仰っていたおふたりでしたが、おふたりが好きなものをテーマにしてみると、不思議とやりたいことが溢れてきて、結果としてはとってもオリジナリティのある結婚式になりました。
テーマウェディングのメリットと注意点
テーマウェディングには、たくさんのメリットがあります。まずは、準備がスムーズに進むこと。テーマが決まれば、装飾や料理、引き出物など、すべての選択の基準が明確になります。また、写真映えする演出が自然と増えるため、思い出に残る1日になりやすいんです。
しかし、気を付けたい点もいくつかあります。テーマに縛られすぎて、予算が膨らんでしまったり、ゲストが楽しめる雰囲気を損なってしまったりすることも。あくまでもおふたりらしさを引き出すためのものだということを忘れないようにしましょう。
メリットとデメリットを整理してみましょう。
【メリット】
- 結婚式の方向性が明確になる
- 準備がスムーズに進む
- ゲストの印象に残りやすい
- 写真が映える空間になる
- 当日の会話が弾みやすい
【注意点】
- テーマにこだわりすぎて予算オーバーになる可能性
- ゲストが楽しめる空間づくりとのバランス
- 準備期間をしっかり確保する必要性
人気のテーマウェディング
最近人気のテーマをご紹介します。おふたりの好みや予算に合わせて、参考にしてみてくださいね。
【映画&物語】
- ディズニー作品の世界観
- ジブリ作品の雰囲気
- ハリーポッターの魔法世界
【シーズン&カラー】
- Spring Garden(春の庭園)
- Beach Resort(南国リゾート)
- Winter Forest(冬の森)
【趣味&ライフスタイル】
- Travel(世界旅行)
- Natural&Green(ナチュラル)
- Music(音楽)
- Sweets(スイーツ)
人気テーマの中から選ぶ場合は、オリジナリティを出すことがポイントです。例えば「Travel」をテーマにする場合、おふたりの思い出の場所や行ってみたい国をさりげなく取り入れることで、より個性的な空間を作ることができます。
予算と費用の目安
テーマウェディングと聞くと、「予算が心配…」という声をよく耳にします。確かにテーマによって費用は変わってきますが、上手な予算配分で素敵な空間を作ることができるんです。
ここでは一般的な結婚式との費用の違いをご紹介します。
基本の追加費用
- テーマに合わせた装飾:10〜25万円
- オリジナルアイテム:10〜30万円
- 衣装の小物類:10〜20万円
テーマごとの予算目安も見てみましょう。
※30名規模の結婚式を想定
【ナチュラル・ガーデン】
追加費用:20〜40万円
- 生花装飾がメイン
- DIYで費用を抑えやすい
【リゾート・トラベル】
追加費用:20〜30万円
- フォトスポット作成
- 演出アイテムの準備
【ディズニー・物語】
追加費用:30〜50万円
- 世界観の装飾
- オリジナルグッズ制作
テーマに合わせた装飾アイデア
装飾は予算内で楽しむのがポイント。
以下のアイデアを参考に、おふたりらしいアレンジを加えてみましょう。
基本の装飾ポイント
- 入口・受付周り
- メインテーブル
- フォトスポット
- 高砂背景
- ケーキ周り
工夫次第で、予算をかけずともテーマ性を出すことができます。
例えば「森」をテーマにした場合、会場の装花を葉物中心にしたり、木の実をアクセントに使ったり。ゲストテーブルには小さな観葉植物を飾るだけでも雰囲気が出るんです。
参考ギャラリー
成功させるためのプランニングのコツ
テーマウェディングを成功させるには、計画的な準備が大切です。以下のポイントを意識して、無理なくテーマを取り入れていきましょう。
準備開始のタイミング
結婚式の8〜10ヶ月前には、テーマを決定することをおすすめします。その理由は、装飾品の準備や、持ち込みの確認、衣装合わせなど、時間がかかる準備が多いからです。
成功のポイント
- テーマは1つに絞る
- 予算配分を最初に決める
- DIYは計画的に進める
- 式場との事前確認を忘れずに
また、ゲストが楽しめる工夫も大切です。テーマに関連した思い出トークを盛り込んだり、さりげない演出を取り入れたり。おふたりの想いが伝わるストーリー性のある演出を心がけましょう。
これまでご紹介した実例のように、テーマウェディングは決して特別なものではありません。
おふたりの「好き」を集めて作る、そんな素敵な1日にしていただけたらと思います。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は、様々なテーマウエディングをお伝えしたいと思い、エピソードを中心にご紹介していきました。
「結婚式のテーマはなんですか?」と問われると、何だか難しくて構えてしまいますよね。
しかし、冒頭に記載したように、簡単に考えてみましょう。
おふたりの好きなことはなんでしょうか?
どんな時間になったら良いでしょうか?
そういった問いから生まれてきた言葉を、テーマにしてみましょう!
ネットの中には色々なドレスやテーブルコーディネートや演出内容が溢れていて、どれを選んだら良いのか分からない!と迷ってしまいます。
しかし、テーマはその迷いをなくす軸になりますので、アイディアが色々と浮かんで準備が進みやすくなりますよ。