大切な家族のペットと素敵な1日を過ごす「ペット婚」【Weddingトレンドレポート】
皆さんこんにちは。
今回のWeddingトレンドレポートは「ペット婚」についてご紹介していきます。
過去のレポートこちら→(シンプルウェディング、お料理・ドリンク、引出物、ペーパーアイテム、ゲスト参加型の演出、高砂スタイル、少人数ウエディング)
結婚式の場にペットが登場するシーンを見たことはありませんか?
以前は前撮りをペットと一緒に撮る、ということはありましたが、結婚式そのものに参加するということは中々ありませんでした。また、式場側も対応していませんでした。
しかし、近年はペットが挙式や披露宴で新郎新婦と一緒にゲストの前に登場することが本当に増えているのです。
特にワンちゃんのイメージが強いかと思いますが、今は猫やうさぎ、カメやオウム等も参加できる式場もあるようです。
以前に比べて、「ペットは室内で生活を共にする」「子どものように愛する」という意識が強くなり、大切な家族だからこそ一緒に参加してほしいと願う新郎新婦が増えているのです。
今回はペット婚の魅力や出来ること、注意点をまとめていきます。
どんなことが出来る?ペット婚の魅力
漠然とペットも参加してほしい!と思っても、では実際にペットはどんなことが出来るのか?どんな1日を過ごすのか?あまりイメージが出来ないですよね。まずはイメージを膨らませていきましょう!
ペットはこんなお役目ができる
著作者:freepic.diller/出典:Freepik
リングピローを運ぶ
ペットが参加すると聞いて、まず頭に浮かぶのは「リングドッグ」ですよね。ペット婚と言っても、ペットの9割はワンちゃんなのが事実ですが、中には猫ちゃんが首輪とリードをつけて、バージンロードを歩いたという事例もあります。その他のペットだと、運ぶのは難しくても、リングピローを体につけて、新郎が抱いて登場するというのも可能です。
新郎・新婦のエスコート
先ほどの項目で、「新郎が抱いて登場するのも可能」と書いた通り、挙式や披露宴で新郎・新婦が抱いて登場し、そのまま一緒に歩く(エスコートしてもらう)というのも素敵ですね。
ウェルカムペット
ガーデンやロビーでゲストが来るのを新郎新婦と一緒に待ち、かわいらしい姿を見せるだけという、ペットには負担の少ないお役目です。新郎新婦とゲストが撮る写真に一緒に写るというのも魅力的ですね。
結婚証明書へのサイン
人前式の結婚証明書には、「証人」が記名する欄があります。ここに、ペットの足型を残すという、「証犬」「証猫」「証鳥」…も可能です。嫌がって暴れると逃げられてしまう可能性があるので、事前の練習が必要ですね。
ケーキ入刀、ファーストバイト
式場によっては、披露宴会場内は一切NG、披露宴会場内でゲージでの待機だったらOKや、会場内で前に出ることもOKと、対応が異なります。もし会場内で前に出ることが可能であれば、ケーキ入刀の際に抱っこをしながら行うことも出来ますし、式場によってはペット用のケーキを用意してくれるところもあるそうなので、家族みんなでファーストバイトをすることが出来ますね。
どんな1日を過ごすのか?
著作者:freepic.diller/出典:Freepik
それでは、ペットたちは結婚式場でどんな1日を過ごすのでしょうか?
新郎新婦の支度が仕上がるまでは別部屋待機
ブライズルーム(お支度部屋)へペットが入れる式場はほぼ無いと言っても大げさではありません。ブライズルームにはお支度道具やドレス等があり、あまり広いスペースでも無いため、ペットは不可なのです。そのため、一緒に式場へ行ってしまうと、長い時間別の部屋で待たなくてはいけません。その間のお世話係も用意しなくてはいけませんし、知らないところで長時間さみしい思いをさせてしまいます。できれば、慣れている家族に預け、ギリギリのタイミングで式場に来てもらえることがベストですね。
待合いラウンジやチャペルはペットOKな会場も
食事を出さないスペースであれば、ペットはOKな式場も多くなってきています。ただし、新郎新婦は写真撮影や挙式のリハーサルや本番があるため、要所でしかペットのそばにいることは出来ません。基本は、お世話係の人の近くにいることになります。
披露宴会場はペットNGな会場も多い
食事を扱うため、衛生管理上、披露宴会場内はペット一切NGな式場も多いです。そのため、挙式は参加するが、披露宴中は別部屋待機や、ガーデンでゲージの中にいてもらうことも。その間も、ペットを1人にはしておけないので、お世話係の人がそばにいる必要性があります。披露宴は約2時間半です。せめて、会場内でゲージに入っていれば、家族の席近くにいてもOKという式場にするのがベターですね。
ペット婚に対応している式場探しから始めよう
ペットがどんな1日を過ごすのかを見たところで、式場によっては大事なペットにさみしい思いをさせてしまうことが分かりましたね。そうなのです。ペット婚で1番大切なことは、ペットと快適で素敵な結婚式ができる式場を探すことなのです!
まずは叶えたいことを決めよう
2人でしっかりと話し合い、待合スペース・挙式・ウェルカムパーティ・披露宴の、どこまでペットに参加をしてほしいのかを考えましょう。また、参加は可能でも、例えば「ドレスが汚れる可能性があるので足型スタンプはお断りしています」という式場もありますので、必ず自分たちが行いたい演出まで考えましょう。
予約の前に電話で確認!
叶えたいことを決めたら、式場見学の予約をします。ネット上ではペットに関する記載が無い式場も多いため、予約の際は必ず電話で確認をしましょう。時期によっては、ネットから予約する方がお得なこともあるため、その場合はネット予約後、必ず電話確認をし、希望に沿わない場合には見学を検討しましょう。
ペットのケア面も忘れずに確認しよう
希望の演出だけではなく、大切なペットに快適に過ごしてもらうためには、ケア面の確認も忘れてはいけません。ペットの室内待機スペースはあるのか、ペットシッターの紹介はあるのか等、予約の際に一緒に確認しましょう。近年はペット婚を推奨している式場もあり、ホテルだとペットとそのまま一緒に泊まれたり、出番以外は部屋で休めたりというサービスもあるようです。
ペット婚の注意点
ペットが一緒に結婚式に参加するということは、もちろん通常の結婚式とは大きく異なりますので、注意すべき点も少なくありません。下記の点を事前に考慮し、準備を進めていきましょう!
挙式は人前式になる
ペットが挙式に参加する場合、ほとんどの式場はキリスト教式ではなく、人前式へ変更となります。人前式になると、結婚証明書への足型スタンプなども可能になりますし、司会者が入りますので、大切なペットの存在を紹介してもらうのが良いですね。
招待状にペットが参加することも記載しよう
ゲストの中には動物の毛でアレルギー症状を起こす人もいます。特に猫アレルギーの方は身近にもいますよね。そのため、必ず招待状にペットが参加することを記載しましょう。もしかしたら、動物が苦手でペットがいるのであれば列席をしたくないという人もいるかもしれません。何も知らせずに当日嫌な気持ちにさせてしまわないよう、配慮をしましょう。
衣裳を破損した場合の保険加入は必須
爪が引っかかってしまったり、ペットの糞尿がかかってしまったりするリスクは、ペットをそばに置く以上ゼロではありません。そのため、必ずブライダル保険に加入しましょう。ブライダル保険に加入していれば、万が一衣裳を破損したり、会場を汚してしまったりした場合に、保険会社が補償をしてくれます。式場側から、ペット婚の必須条件として提示される場合もあります。
マナーウェアや靴下に慣れるようにしよう
式場内で糞尿をしては困りますので、マナーウェア(おむつ)の着用と、爪を覆う靴下の着用が義務付けられている場合があります。結婚式当日に突然付けても、嫌がる子が多いと思いますので、日常的につけるようにして、慣れてもらうように努めましょう。
お世話係の人に1日の流れを細かく伝えよう
お世話係を家族や友人にお願いする場合には、必ず1日の流れや動きを細かく伝えましょう。なぜなら、式場外で散歩をして気分をリフレッシュしたり、移動前のトイレや食事をとったり、ペットが快適に過ごせるような配慮が必要ですが、慣れていないと中々気付くことができません。また、お世話係の人自身の準備等もありますので、タイミングが合わないと挙式に遅れてしまう!なんてことも…。お世話係の人に明確に伝えられるよう、まずは新郎新婦がスタッフと綿密な打合せをしましょう。
できれば専門のペットシッターを用意しよう
先ほどから何度か話に出てきていますが、『別部屋やガーデンで待機』という時間も少なくありません。その間、お世話係を家族や友達にお願いすると、その待機時間はお世話係の人を拘束することになってしまいます。ペットもあまり知らない人で、扱いに慣れていない人が近くにずっといるのもストレスに感じてしまいますよね。その点、ペットシッターであれば、気兼ねなくお世話をお願いできますし、何かあれば対応してくれるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
漠然とペット婚をしたい!と思って、このコラムを読んだら、こんなに大変ならやらなくても良いかも…と思ってしまったでしょうか。
確かに、大切な家族であるペットに、なるべくストレスをかけずに参加してもらう配慮は大変なものかと思いますが、結婚式当日に近くにいてくれることは何にも変えられません。
一生に一度の晴れ姿ですから、家族みんなで記念に残したいですよね。
ペット婚を成功させるためにまず大切になるのは、「式場選び」です。
ぜひ、見学前から沢山質問して、自分たちにぴったりの式場を見つけて、素敵な1日にしてくださいね。