【ウェディングケーキの種類・演出】どんな種類があるの?おすすめの演出をご紹介!
前回の記事「【結婚式のお料理】結婚式で大切な料理ってどう選ぶ?選び方と種類をご紹介!」では、結婚式で大切な料理についてご紹介しました。この記事では結婚式準備のポイント「披露宴アイテムの決定」の中の「料理・ドリンク・ケーキ」から「ケーキ」に焦点を当ててみていきましょう。
ウェディングケーキは結婚式の中で重要なアイテムのひとつです。結婚式の定番演出であるケーキ入刀でとても注目を浴びるアイテムなので、こだわりたいと思っている方も多いですよね。
しかしウェディングケーキにはさまざまな種類があり、どうやって選べばいいのか悩んでいる人もいるでしょう。
この記事では、ウェディングケーキの基礎知識や種類についてご紹介します。おすすめの演出も紹介しているので、ウェディングケーキ選びの参考にしてみてくださいね。
ウェディングケーキの基礎知識
今では結婚式の定番になっているウェディングケーキですが、なぜ披露宴に登場するようになったのかご存じですか?
ここではまず、ウェディングケーキの由来や意味をみていきましょう。
ウェディングケーキの由来
ウェディングケーキの原点は古代ローマ時代であるといわれています。主食であったビスケットやパンのようなものが結婚式で使われており、その一部を新郎が食べて残りを新婦の頭にかけることで繁栄を願ったとされるのが始まりとされています。
今のように結婚式にケーキが使われるようになったのは18世紀頃といわれており、イギリスでは固く焼き上げて保存ができるシュガーケーキが登場しました。シュガーケーキとはナッツやドライフルーツを使って固く焼いた生地を、砂糖ペーストや砂糖細工で仕上げたケーキのこと。ケーキに使われているナッツやレーズンには「子孫繁栄」や「豊穣」の意味があります。当時は砂糖などの甘いものは貴重で高価だったため、ウェディングケーキは幸福や繁栄の象徴として広まっていったのです。
ウェディングケーキの意味
ウェディングケーキにはいくつかの意味が込められているとされています。
繁栄の願い
当時高価で貴重だった甘いものをたくさん使用したウェディングケーキは、幸福や繁栄の象徴とされていました。その特別なケーキでお祝いすることで、新郎新婦の繁栄や子宝など豊かな生活への願いが込められたとされています。
魔除け
西洋では「悪魔は甘いものが嫌い」だといわれているそうです。そのため、幸せいっぱいな新郎新婦をねたんだ悪魔が近づかないように、甘いケーキを置いて悪魔を追い払ったとされています。
ウェディングケーキにはどんな種類がある?
ウェディングケーキにはいくつかの種類がありますが、大きく分けると4種類に分けられます。代表的な4種類をみていきましょう。
フレッシュケーキ
フレッシュケーキは、軽やかなスポンジ生地に新鮮なフルーツと口どけの良い生クリームを贅沢に使用することで、見た目の美しさと味わいの両方を兼ね備えています。特に春や夏のウェディングにぴったりで、ガーデンウェディングやナチュラルウェディング、白を基調としたクラシカルなウェディングなど、幅広いテーマとの相性が抜群です。
伝統的なケーキカットの後には、新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合う「ファーストバイト」の演出が人気です。この瞬間は、新郎新婦の仲睦まじい様子を印象付ける素敵な写真が残せるだけでなく、会場の雰囲気も和やかになります。ここでちょっとしたサプライズとして、新婦が新郎に大きめのケーキを食べさせようとするユーモアのある演出も、ゲストの笑顔を誘います。
また、ケーキを切り分けてゲストへ配る従来のスタイルに加えて、デザートビュッフェの主役として活用するのも素敵です。ケーキのまわりにペティフールやマカロンを配置すれば、より華やかなスイーツコーナーが完成します。また、披露宴前からウェルカムケーキとして展示し、ゲストにメッセージカードやお花を飾り付けてもらうことで、参加型の演出として楽しむこともできます。
フレッシュケーキは保存が難しい分、結婚式当日の新鮮な美しさと味わいが特別な思い出として心に残ります。大切なゲストと共に過ごす特別な1日を、見た目にも味わいにも素晴らしいケーキで、より思い出深いものにすることができるでしょう。
ネイキッドケーキ
ネイキッドケーキは、あえてケーキ全体をクリームで覆わず、スポンジの素朴な質感を活かしたスタイリッシュなデザインが特徴的です。近年のトレンドとして注目を集めており、特にナチュラルウェディングやラスティックウェディング、ボヘミアンウェディングなど、飾り立てすぎない自然体な雰囲気のウェディングと相性抜群です。
シンプルな見た目は、装飾の自由度が高いのが魅力です。季節の生花やドライフラワー、フレッシュフルーツ、ベリー類などを、段と段の間やケーキのまわりに飾ることで、ナチュラルでありながら華やかな印象に仕上がります。グリーンを多めに取り入れれば森の中での結婚式のような雰囲気を、バラやかすみ草を添えればロマンティックな雰囲気を演出できます。
ケーキカットの際は、スポンジとクリームの層が見える断面の美しさも見どころとなります。ファーストバイトでは、スポンジの優しい味わいとフルーツの爽やかさが調和した素材本来の味を、新郎新婦がじっくりと味わう様子を写真に収めることができます。クリームが控えめなため、ファーストバイトの際に口元が大きく崩れる心配も少なく、エレガントな雰囲気を保ったまま演出を楽しめます。
また、スポンジとクリームの層が美しく重なった断面を見せながらゲストに振る舞うことで、手作り感のある温かみのあるサービスとなります。ケーキにまつわるエピソードを添えて、例えばデザインを決めた時のエピソードや、二人の思い出の味について語りながらケーキを振る舞えば、より心のこもった演出となるでしょう。
ネイキッドケーキは、デコレーションを抑えた分、二人らしさやその日のテーマカラーを花やフルーツで表現できます。装飾用の花材を会場装花と合わせることで、会場全体の統一感も演出できます。素材の持ち味を活かしたナチュラルな魅力と、カスタマイズ性の高さを兼ね備えたネイキッドケーキは、等身大の二人らしさを大切にしたいカップルにぴったりの選択となるでしょう。
シュガーケーキ
シュガーケーキは、繊細な砂糖細工で施された優美なデコレーションが特徴的で、まるで芸術作品のような存在です。クラシカルウェディングやプリンセスウェディング、エレガントなホテルウェディングなど、格調高く華やかな雰囲気のパーティにとても適しています。シュガークラフトで作られた繊細なレースやリボン、エレガントな花々は、まさに特別な一日にふさわしい気品と華やかさを演出します。
このケーキの最大の魅力は、美しい装飾を長期保存できる点です。ケーキカットの際は、まるでテーマにあった装飾を切り分けるような特別感があり、ゲストの印象に強く残る演出となるでしょう。
装飾の自由度が高いシュガーケーキは、結婚式のテーマカラーや会場の雰囲気に合わせたデザインが可能です。純白のケーキにゴールドやシルバーのアクセントを効かせたり、パステルカラーで優しい雰囲気を演出したりと、様々なアレンジができます。また、イニシャルやウェディングモチーフをシュガークラフトで表現することで、より一層オリジナリティのある仕上がりとなります。
シュガーケーキは、結婚式当日の華やかな演出だけでなく、その後も大切な記念品として残せる特別なケーキです。職人の技が光る繊細な装飾と、長く思い出を残せる特性を持つシュガーケーキは、結婚式という人生の大切な節目にふさわしい、格調高い選択となるでしょう。
イミテーションケーキ
装飾や演出を重視したい方にとって、理想のウェディングケーキを叶える選択肢として注目されています。実際のケーキとは異なり食べられない素材で作られているため、高さや大きさ、デザインの自由度が高く、フォトジェニックで印象的な演出が可能です。特に、グランドウェディングや、写真撮影を重視したフォトウェディング、また大人数のパーティでインパクトのある装飾を望むカップルに人気があります。
見た目の自由度が高いので、会場の雰囲気やウェディングテーマに合わせた装飾が可能です。たとえば、3メートルを超えるような大きさのケーキや、通常では構造的に難しい複雑なデザイン、重厚な装飾なども実現できます。また、生花やキャンドル、リボンなどを贅沢に使用しても崩れる心配がないため、より華やかで豪華な演出が可能となります。
ケーキカットの演出では、イミテーションケーキの一部に本物のケーキを組み込んだ「カットシート」を使用します。新郎新婦がケーキカットを行う部分だけ本物のケーキを用意することで、実際のケーキと変わらない自然な演出ができます。ファーストバイトの際も、別途用意した本物のケーキを使用することで、見た目の華やかさと美味しさの両方を楽しむことができます。
理想の装飾や演出を実現しながら、予算面でも無理のない結婚式を叶えたいカップルにとって、まさにぴったりのウェディングケーキとなるでしょう。
ホワイトケーキ
純白のクリームで覆われたシンプルで気品のある佇まいが特徴的です。ベーシックでありながら、どんなスタイルのウェディングにも調和する懐の深さを持っています。クラシカルな教会式やモダンな都会的なウェディング、アットホームなパーティまで、装飾次第で様々な雰囲気を演出できることから、多くのカップルから支持されています。
真っ白なキャンバスのようなケーキは、装飾の可能性が無限に広がります。生花やリボン、パールやクリスタルなどのアクセサリー、また季節の実物やハーブなど、様々な素材を用いてアレンジすることで、オリジナリティあふれる一台に仕上がります。たとえば、会場装花と同じ花材を使用することで統一感のある空間を作り出したり、ご両家の家紋や二人のイニシャルをあしらったり、テーマカラーのリボンを巻いたりと、二人らしさを表現する自由度の高さが魅力です。
ケーキカットの瞬間は、純白のケーキに映える新郎新婦の姿が印象的な一コマとなります。続くファーストバイトでは、白いクリームが口元についても自然な可愛らしさがあり、和やかな雰囲気を演出できます。また、純白のクリームは写真映えが良く、思い出のアルバムを彩る素敵なシーンとなることでしょう。
シンプルだからこそ、二人らしさを自由に表現できるホワイトケーキは、結婚式という特別な一日を象徴する、理想的なウェディングケーキとなります。時代や流行に左右されない普遍的な美しさと、自由度の高いアレンジ性を兼ね備えたホワイトケーキは、どんなウェディングスタイルを選ぶカップルにも、おすすめできる選択肢と言えるでしょう。
オンブルケーキ
グラデーションで色彩が変化していく独特な美しさを持つモダンなウェディングケーキです。伝統的なケーキの概念を超えた遊び心のあるデザインは、コンテンポラリーウェディングやアーティスティックな雰囲気のパーティ、カラフルな装飾を取り入れたポップウェディングなど、個性的な結婚式のスタイルと相性抜群です。
色のグラデーションは、結婚式のテーマカラーに合わせて自由にカスタマイズできます。たとえば、ブルーからホワイトへと変化する爽やかな青空のような色合い、ピンクやパープルの優しいグラデーションでロマンティックな雰囲気を演出、または深いネイビーからライトブルーへと変化する夜空をイメージしたデザインなど、二人の好みや結婚式のイメージに合わせた色使いが可能です。
ケーキカットでは、断面に現れるグラデーションの美しさも見どころとなります。特に写真撮影では、色鮮やかなケーキが印象的なアクセントとなり、結婚式のアルバムを個性的に彩ります。ファーストバイトでは、カラフルなクリームで思わず笑顔がこぼれる様子など、遊び心のある自然な表情を写真に収めることができます。
装飾面では、グラデーションの色合いを活かしながら、シュガーフラワーや生花、リボンなどのアクセントを加えることで、より華やかな印象に仕上げることができます。たとえば、グラデーションの最も濃い色に合わせた花を散りばめたり、最も明るい色に合わせたリボンを巻いたりすることで、統一感のある洗練された装飾が実現できます。
伝統にとらわれない自由な発想と、繊細な色使いが織りなす美しさは、結婚式を特別な思い出として心に刻む、魅力的なアイテムとなることでしょう。
ブラシストロークケーキ
絵画のようなアーティスティックな表現が特徴的な、現代的で洗練されたウェディングケーキです。まるで芸術家が絵筆を走らせたかのような大胆かつ繊細な装飾は、アートギャラリーでの結婚式やモダンでスタイリッシュなウェディング、クリエイティブな二人らしさを表現したいカップルのパーティにぴったりです。
デザインの自由度が高く、色使いや筆のタッチ、模様の配置など、様々なバリエーションが可能です。例えば、ゴールドやシルバーのメタリックカラーを用いた華やかな仕上がり、水彩画のような優しいタッチの装飾、大胆な色使いで印象的なアクセントを付けるなど、結婚式のテーマに合わせた表現ができます。また、ケーキの一部分だけにブラシストロークを施すことで、モダンでミニマルな印象に仕上げることもできます。ブラシストロークの色や質感を活かしながら、生花やリボン、その他のデコレーションを組み合わせることができ、シンプルな花材や幾何学的なオーナメントを添えることで、モダンでスタイリッシュな印象がより一層引き立ちます。また、会場装飾にもアート要素を取り入れることで、統一感のある空間デザインを実現できます。
従来のウェディングケーキの概念を超えた、まさにアート作品のような存在です。その独創的なデザインは、結婚式という特別な日を、より印象的で記憶に残るものにしてくれます。アートや創造性を大切にするカップル、型にはまらない自由な発想で結婚式を演出したいカップルにとって、個性を存分に表現できる理想的な選択となるでしょう。
結婚式を通じて表現したい二人らしさを、美しく、そして印象的に伝えることのできる、特別なウェディングケーキと言えるでしょう。
クロカンブッシュケーキ
シュークリームを芸術的に積み上げた伝統的なフランス式ウェディングケーキです。その優雅で格調高い佇まいは、クラシカルなホテルウェディングやフレンチレストランでのパーティ、ヨーロピアンスタイルの結婚式に格別な存在感を放ちます。カラメルの輝きとシュークリームのボリューム感が織りなす豪華な演出は、特別な一日を華やかに彩ります。
シュークリームの周りには、細かなカラメルの糸飾りやアーモンドスライス、エディブルフラワーなどをあしらうことができ、よりエレガントな装飾が可能です。また、会場装花と調和するような花材を添えたり、リボンやパールでアクセントを付けたりすることで、より華やかな演出を実現できます。
ケーキカットの代わりに、新郎新婦がシュークリームを一緒に取り分ける演出は、クロカンブッシュならではの粋な楽しみ方です。カラメルの心地よい割れる音と共に、二人で協力してシュークリームを取り分ける様子は、和やかで印象的な一コマとなります。ファーストバイトでは、サクサクのシュー生地となめらかなクリームの絶妙なハーモニーを、笑顔で分け合う様子が自然な表情として写真に収まります。
フランスでは「幸せの塔」とも呼ばれるクロカンブッシュは、二人の門出を祝福する象徴的な意味も持っています。上へと積み上げられていく形は、これから二人で築いていく幸せな未来への願いが込められています。また、カラメルの甘い香りと共に、ゲストと美味しさを分かち合うことで、より一層心が通い合う温かな雰囲気を作り出すことができます。
本場フランスのエスプリが効いた優雅さと、ゲストと共に楽しめる美味しさを兼ね備えたクロカンブッシュは、忘れられない思い出として、末永く心に残る特別なウェディングケーキとなることでしょう。
和風のケーキ
日本の伝統的な美意識と洋菓子の融合により生まれた、独創的で上品な佇まいが特徴です。和装での結婚式や、神前式の後の披露宴、また和モダンなテイストのパーティなど、日本の文化を大切にしたウェディングにおいて、絶妙な調和を見せます。抹茶やあずき、黒ごまなどの和素材を活かした味わいで、世代を超えて楽しめるウェディングケーキです。
デザインでは、日本の四季折々の風情を表現することができます。例えば、桜の季節には淡いピンクの花びらをあしらい、夏には涼やかな和紙風の装飾、秋には紅葉や銀杏をモチーフにした飾り、冬には白を基調とした雪景色をイメージした装飾など、季節感豊かな演出が可能です。また、水引や和紙、折り鶴などの伝統的な装飾を取り入れることで、より一層日本らしい雰囲気を演出できます。練切製の花や、雲形の絞り、金箔や銀箔を散りばめるなど、伝統的な和菓子の美しさをウェディングケーキに活かすことができます。また、竹や笹の葉、南天などの縁起物を飾ることで、めでたさを演出することもできます。
ケーキカットでは、和婚スタイルの新郎新婦とぴったり調和します。白無垢やお色直しの装いに合わせて、ケーキの装飾も和の要素を取り入れることで、より印象的な写真を残すことができます。ファーストバイトでは、抹茶の深い緑や上品な和スイーツの味わいを、落ち着いた雰囲気の中で楽しむことができます。特に、箸でケーキを食べ合う演出は、和のテイストを活かした独特な思い出となります。
和風のウェディングケーキは、日本の結婚式文化に新しい可能性を見出した、独創的な選択肢と言えます。伝統と革新が織りなす美しさは、世代を超えて共感を呼び、心に残る思い出となることでしょう。和の心を大切にしながらも、現代的なセンスを取り入れた和風ケーキは、日本らしい趣のある結婚式を望むカップルにとって、理想的なウェディングケーキとなるはずです。
ウェディングケーキでおすすめの演出
結婚式の中でもゲストから注目度が高く盛り上がるのがウェディングケーキの演出です。華やかなケーキと共に、多くのゲストが写真を撮影するポイントでもありますね。
ここでは、ウェディングケーキに関連したおすすめの演出をご紹介します。
ケーキ入刀
結婚式の定番演出になっているケーキ入刀は、新郎新婦の最初の共同作業と言われています。困難があっても二人で力を合わせて切り開いていくとの願いが込められているのです。
ケーキ入刀の由来は、「愛し合う男女がひとつのパンを分かち合うことで永遠の愛を誓った」とされるギリシャ神話がもとになっているといわれています。
ケーキ入刀はゲストにとって絶好のシャッターチャンス。ウェディングケーキが1番目立つシーンになります。最近ではケーキ入刀の前にチョコやキャラメルなどのソースをかける「カラードリップケーキ」や、チョコペンで署名をしてその場でケーキを完成させる演出も人気がありますよ。
ファーストバイト
ファーストバイトとは、ケーキ入刀後に新郎新婦がケーキを食べさせ合う定番の演出です。新郎から新婦へは「一生食べるものに困らせないよ」、新婦から新郎へは「一生美味しい料理を作るね」という意味が込められています。
食べさせるケーキの大きさは愛情の大きさを表しているとも言われており、新婦から新婦へ食べさせるときに特大スプーンを使って盛り上げるのがおすすめ。特大スプーン以外にもしゃもじやスコップなど変わり種を使うのも人気です。
ラストバイト
ラストバイトとは、新郎新婦に両家それぞれの母親がケーキを食べさせる演出のことです。母親から最後のひとくちを食べさせるという親から子への最後のセレモニーになります。「これからは自分たちでしっかりと食べていってね」という思いが込められており、母親へはサプライズで行われることが多いようですよ。
母親にとっても思い出深いセレモニーになりますし、見ているゲストにとっても温かく感動的なシーンになります。
サンクスバイト
サンクスバイトとは、お世話になった人や親しい友人、親御さんなどに新郎新婦がケーキを食べさせる演出です。日頃の感謝の気持ちや今まで育ててもらった感謝の気持ちを伝えることができるセレモニーですよ。
ケーキサーブ
ケーキサーブとは、新郎新婦からゲストにウェディングケーキを配る幸せのおすそ分けの意味が込められた演出のこと。ケーキサーブ前に少し中座して、新郎はコック姿、新婦はエプロンを着けてサーブすると盛り上がること間違いなしです。
ラッキードラジェ
アーモンドを砂糖ペーストでコーティングしたお菓子が「ドラジェ」です。そのドラジェをいくつかのウェディングケーキに仕込ませておき、ドラジェ入りのケーキが当たった人にプレゼントを渡すという演出です。
ドラジェが当たった人は幸せになれるというジンクスも。ゲスト参加型の演出なのでみんなで楽しめますね。
理想のウェディングケーキにするためのポイント
理想通りのウェディングケーキにするためには、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。3つのポイントに絞ってみていきましょう。
ケーキデザインのテーマを決める
最初にウェディングケーキのテーマを決めるのがおすすめ。まずはSNSなどでウェディングケーキのデザインをチェックして、トレンドを把握すると◎。その上で結婚式のテーマとウェディングケーキのテーマを関連づけられると、統一感のある結婚式になります。
テーマが決まれば自ずとウェディングケーキの形や色、デザインなどが決まってくるでしょう。
ケーキ関連の演出を決める
先ほどご紹介した通り、ウェディングケーキに関連した演出はいろいろあります。ウェディングケーキを使ってどんな演出がしたいのかを考えてみましょう。希望する演出によってウェディングケーキの形やデザインが限定されることがあります。
また、ウェディングケーキ関連の演出にばかり時間を使ってしまうと、他のやりたかった演出が出来なくなる可能性も。披露宴全体の流れを見ながらウェディングケーキの演出を検討するといいですね。
予算を決める
ウェディングケーキにどれくらいの金額をかけるのか、大まかな予算を決めておくようにしましょう。ウェディングケーキはこだわればこだわった分だけ値段が上がる傾向があります。
ウェディングケーキの相場は1人単価約1,000円~1,500円ほどです。ウェディングケーキの大きさや段数、デザインによって金額が上下するので式場と相談しながら納得のいくウェディングケーキを決められるといいですね。
まとめ
ウェディングケーキの基礎知識や種類についてご紹介してきましたが、いかがでしたか。
ウェディングケーキや演出に込められた意味を知ると、より一層セレモニーが感動的なものに感じられますね。ウェディングケーキにはたくさんの種類があり、ウェディングケーキのデザインによって結婚式の雰囲気も変わってきます。
ウェディングケーキのデザインや演出、予算などを踏まえた上でおふたりの希望に合ったウェディングケーキを見つけてくださいね。