【カラードレスの選び方】自分に似合う色の見つけ方からトレンドカラーまで

古い洋館の部屋でソファーに腰をかけている。ピンクのロングドレスを着ている新婦

前回の記事「【和装の選び方】和装の種類・文様からヘアスタイルまで!結婚式の和装選びガイド」では、和装の種類や選び方のポイントについてご紹介しました。
今回の記事では、カラードレスについてみていきましょう。

披露宴でのお色直しや二次会などでカラードレスを着たいと思っている新婦さんも多いですよね。
どんなカラードレスにしようかと楽しみなドレス選びですが、カラードレスは種類が豊富なのでウエディングドレスよりも迷ってしまったという先輩花嫁さんも多くいます。
せっかくのカラードレスなので、理想通りの自分にぴったりなカラードレスを見つけたいですよね。

そこでこの記事では、カラードレスを選ぶときに着目してほしい基準についてご紹介します。カラードレスの色の意味や与える印象についても色別にご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

カラードレスの選び方!

ドレスショップで並べられているカラードレスの数々。ブルー、グリーン、ピンク、パープル、ネイビー、ブルー等のドレスが吊り下げられている。

カラードレスにはさまざまな色やデザインがあるので、どうやって選べばいいのか悩んでしまいますよね。カラードレスを選ぶときに何を基準に選ぶのかは人それぞれ。ここでは、カラードレスを選ぶときに着目するべきポイントをご紹介します。

なりたい雰囲気に合わせて選ぶ

まずは、どんな雰囲気の新婦になりたいのかイメージをしてみましょう。かわいい、ナチュラル、大人っぽく、シックになど自分が理想とする雰囲気や憧れのイメージを明確にしておくと◎。目指す雰囲気が決まると自然とカラーも決まってくるので、カラードレス選びがスムーズに進みますよ。

結婚式のテーマに合わせて選ぶ

リゾートウェディングの会場でセットアップされたテーブルの写真。中央にパステル調の花が飾られ遠くに海が見えている。

結婚式のテーマがしっかり決まっている場合は、そのテーマに合わせてカラードレスを選ぶのもおすすめです。桜をテーマにしているのであればピンク、海がテーマならブルー、森がテーマならグリーンなどが◎。テーマに合ったカラードレスを選ぶと結婚式全体の統一感が出ます。結婚式のテーマと共にテーマカラーを決めておき、カラードレスだけではなく会場装飾やテーブルコーディネートなども合わせるとより素敵になりますよ。

会場の雰囲気に合わせて選ぶ

披露宴を行う会場の雰囲気に合わせてカラードレスを選ぶ方法もあります。ホテルなど格式の高い雰囲気の会場やラグジュアリーな雰囲気の会場には、濃い色やシックなデザインのカラードレスが◎。ガーデンがメインのナチュラルな雰囲気の会場はパステルカラーなど淡い色のカラードレスが合います。

季節に合わせて選ぶ

森の中にディスプレイされたテーブルセットとグレーのドレスを着た新婦。

結婚式を挙げる季節に合わせてカラードレスを選ぶのも◎。季節を感じられる色や素材を使ったカラードレスを選ぶことで、結婚式に統一感が出ます。それぞれの季節にぴったりなカラーは次の通りです。

【春】
ピンク、ミントグリーン、イエローなどのパステルカラー
【夏】
涼しく見える淡いブルーや太陽をイメージさせるイエロー、オレンジ
【秋】
紅葉の季節をイメージさせる深みのあるオレンジ、ボルドー、マスタードイエロー
【冬】
クリスマスカラーのレッド、グリーン、濃い色

素材も季節感にこだわって選ぶと◎。よりセンスを感じられておしゃれな雰囲気になります。夏であればシフォンやオーガンジー、レースなど透け感のある素材がおすすめ。冬の寒い時期はベロアやベルベッドなど温かみのある素材を選ぶと、ひと味違った印象になりますね。

新郎とのバランスを考えて選ぶ

常に隣にいる新郎とのバランスもしっかり考慮するのがおすすめ。おふたりで並んでいることが多いので、おふたりのバランスが良いとより素敵な雰囲気になります。
新郎が着用するタキシードの色だけではなく、中に着るベストやタイ、チーフなども新婦のカラードレスとマッチしたカラーで揃えると◎。新婦がカラードレスの色で迷っているのであれば、新郎衣裳との相性で選んでみるといいでしょう。

ウエディングドレスとは違った雰囲気のドレスを選ぶ

ウエディングドレスとカラードレスのデザインや色、ドレスラインを全く違ったものにすることで、お色直しの再入場の際にゲストを驚かせることができます。
例えば、シンプルなデザインのウエディングドレスからビビットカラーで大胆な柄が入ったデザインのカラードレスにすると印象がガラリと変わるので、ギャップを演出できますね。また、ドレスのラインを変化させるのも◎。ウエディングドレスはプリンセスラインにして、カラードレスを濃い色のマーメイドラインのドレスにすると可愛い雰囲気からスタイリッシュな雰囲気の新婦にチェンジできます。カラードレスでゲストを驚かせたいという人は、ウエディングドレスとは違った雰囲気のカラードレスを選ぶといいですね。
ウエディングドレスの種類や選び方については「【ウェディングドレスの選び方】ドレスの種類と選び方のポイント」で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

自分に似合う色はどうやって見つける?

PANTONEカラーののカラフルなカラーチップが螺旋状に並べられている。

カラードレスを選ぶときは自分の好きな色のドレスを選ぶのも大切ですが、自分に似合う色のドレスを選ぶというのも大切なポイントです。自分に似合う色を選べば、顔回りが明るくなったりより美しく見せてくれたりすることもあります。
しかし、いろいろなドレスを見ていくと、自分に似合う色がどれなのか分からなくなりますよね。そんな時におすすめなのが「パーソナルカラー診断」です。肌や瞳、髪色などからその人に合った色を導き出してくれます。春・夏・秋・冬の4つのタイプに分けられており、色だけではなく色の鮮やかさや明るさも踏まえてより美しさを引き出す色を見つけてくれます。パーソナルカラー診断はネットから気軽にできたり、専門家に診断してもらったりとさまざまな方法がありますよ。

また、試着の際には必ず自然光の下でドレスの色を確認することをおすすめします。ショップの照明は演出効果があるため、実際の色と異なって見えることがあります。可能であれば窓際や自然光が入る場所で確認したり、スマートフォンのカメラで撮影して色の印象を客観的に見たりすると良いでしょう。さらに、当日のメイクプランも考慮して色選びをすると、より調和のとれた美しい花嫁姿を演出できますよ。

カラー別!色の意味&色が与える印象をご紹介

色によって雰囲気が変わるカラードレスですが、カラードレスの色にはそれぞれ意味があります。ここでは、カラードレスの色の意味と色が与える印象について詳しくみていきましょう。

緑から黄色、オレンジ、赤パープル、水色青と縦に色の帯が並べられている。

ピンク

【意味】幸福・愛らしい・優しさ・甘い
【印象】可愛らしい・優しい・キュート
ピンクはカラードレスの中で不動の人気カラーのひとつ。日本人の肌に馴染みやすいカラーで、幸せいっぱいの可愛らしい雰囲気になります。
ピンクの中でも、淡いピンクは優しく、ビビットなピンクはエレガントで華やかに、ローズピンクなど濃い色のピンクは大人っぽさが出るなど、色味によって雰囲気が変わりますよ。

最近では「ピンクニュアンス」と呼ばれるくすみピンクも人気です。従来のピンクよりも落ち着いた印象を与え、大人の可愛らしさを演出できます。また、ピンクのグラデーションドレスも注目されており、裾に向かって色が濃くなるデザインは、動くたびに表情が変わる美しさがあります。フォトジェニックな写真映えも期待できるので、SNSでの共有を考えている方にもおすすめです。

ブルー

ブルーのドレスを着た新婦が、シルバーのタキシードに身を包んでいる新郎に寄り添って入場していくシーン。

【意味】清らか・誠実・知的・清楚・永遠の幸せ
【印象】爽やか・清潔・落ち着いた・涼しげ
ブルーもカラードレスの人気カラーのひとつ。甘い雰囲気は避けたいという人はブルーを選べば、爽やかで落ち着いた雰囲気になります。「サムシングブルー」といってヨーロッパでは結婚式で花嫁が青いものを身につけると幸せになるとの言い伝えがあることから、永遠の幸せを願ってブルーのドレスを選ぶ人もいるようです。
淡いブルーなら爽やかで清楚なイメージに、濃いブルーは大人っぽく落ち着いた印象を与えられます。

ブルーは実は肌色との相性が良く、特に日本人の肌の黄味を抑えて透明感を引き出す効果があります。昨今ではシンデレラの世界観を彷彿とさせる「シンデレラブルー」が特に人気です。幻想的な印象を与えるこの色は、夜の披露宴や照明効果が美しい会場でより魅力を発揮します。また、シルバーやクリスタルのアクセサリーとの相性も抜群で、雪の女王のような凛とした美しさを演出できるでしょう。

レッド

【意味】情熱・華やか・愛情・エレガント・強さ
【印象】シック・大人っぽい・華やか
レッドは存在感のある色で華やかさがあり情熱的な雰囲気になります。目を引く色なので、主役にぴったりです。
明るめのレッドなら大人っぽく可愛らしい雰囲気に、ワインレッドやボルドーなど濃いレッドは上品でゴージャスな雰囲気になります。また、同じレッドでも素材にシフォンなど柔らかい素材を使用しているカラードレスであれば、強すぎず大人可愛い印象になりますよ。

最近は、レッドのグラデーションドレスも人気を集めています。胸元から裾にかけて徐々に色が濃くなるデザインは目を惹くだけでなく、スタイルアップ効果も期待できます。和装の赤色と比べるとより洋風の印象が強いため、和洋折衷の式を挙げる方にとっては、ウェディングドレスとは異なる趣を楽しめるカラーと言えるでしょう。

オレンジ

【意味】元気・あたたかい・親しみ・明るい・活発
【印象】明るい・元気・健康的
オレンジは太陽をイメージさせる色なので、明るく元気な雰囲気になります。新婦の表情を明るく見せてくれる効果もありますよ。
明るいオレンジは明るく活発な雰囲気に、オレンジとブラウンの中間色であるテラコッタであれば大人っぽい雰囲気になります。明るすぎずトーンダウンしたオレンジはハロウィンシーズンにぴったりです。

また、オレンジドレスの魅力は何と言ってもその暖かみと開放感です。特にサンセットオレンジと呼ばれる夕焼け色は、肌の血色を良く見せ、優しい光に包まれたような雰囲気を演出します。また、コーラルオレンジは女性らしさを引き立てながらも若々しい印象を与えるため、20代の花嫁に特に人気があります。ゴールドのアクセサリーとの相性も良く、秋の結婚式では季節感も表現できる色として注目されています。

パープル

淡いパープルのレースの上に白い花飾りが置かれている。周りには真珠のアクセサリーが置かれている。

【意味】高貴・優雅・エキゾチック
【印象】上品・おしゃれ・エレガント
パープルはさまざまな国で古くから「高貴な色」として扱われてきた色で、高貴で上品な雰囲気になります。気品を感じさせるカラーですが、最近では「ラプンツェル」のイメージから可愛らしい印象も強くなっているようです。
淡いパープルは可愛らしくロマンティックな雰囲気に、濃いパープルはシックで大人っぽくゴージャスな雰囲気に、くすみパープルはおしゃれで落ち着いた雰囲気になります。

また、パープルは肌の欠点をカバーする効果があり、疲れやすい結婚式当日でも美しく見せてくれる心強いカラーです。特に注目したいのが「ラベンダーパープル」で、リラックス効果のあるこの色は、緊張しがちな花嫁に穏やかな印象を与えます。また、ウルトラバイオレットと呼ばれる鮮やかなパープルは、創造性と独創性を象徴する色として、個性的な結婚式を望むカップルから支持を得ています。夜の照明下では特に美しく輝き、幻想的な雰囲気を演出できるでしょう。

イエロー

【意味】幸福・希望・爽やか・健康的
【印象】明るい・爽やか・健康的・元気
イエローは幸せや希望を象徴するカラーといわれており、明るく元気で爽やかな雰囲気になります。光を連想させる色でもあるので、夏の結婚式にぴったり。
明るいイエローはフレッシュで明るく健康的な印象に、濃いイエローは明るさがありつつも落ち着いた印象になります。ゴールド要素が強めのイエローは、「美女と野獣」の「ベル」をイメージさせる色で、華やかで気品を感じられますよ。

さらに、イエローは写真映えする色としても注目されています。明るい会場ではビタミンカラーとして元気な印象を、夕暮れや夜の撮影ではランタンの光のように温かみのある雰囲気を演出します。特にマスタードイエローは秋の紅葉との相性が抜群で、自然の中での前撮りにも最適です。また、パステルイエローは肌なじみが良く、春の結婚式で明るく軽やかな雰囲気を作り出します。幸福感を高める色として、ゲストに明るい気持ちを届けたい花嫁にぴったりのカラーです。

グリーン

明るく、淡いグリーンのドレスに身を包み、白いタキシードの新郎に寄り添っている新婦。

【意味】自然・調和・安らぎ・癒し
【印象】ナチュラル・爽やか・優しい
グリーンはナチュラルで優しい雰囲気のカラーで、見る人を癒す効果もあります。自然をイメージさせるので、ガーデンウエディングにぴったり。
淡いグリーンは優しく妖精のように愛らしい雰囲気に、カーキなどのグリーンはシックで落ち着いた雰囲気、濃いグリーンは大人っぽくエレガントな雰囲気になりますよ。

グリーンの中でも特に注目されているのが「セージグリーン」です。このくすみがかった柔らかなグリーンは、ナチュラルな結婚式にぴったりで、グリーンが苦手な方でも取り入れやすい色として人気を集めています。また、エメラルドグリーンは豊かさと繁栄の象徴として、未来への希望を表現するのに最適です。グリーンドレスは白や緑の葉をメインにしたナチュラルブーケとの相性が抜群で、自然体で等身大の自分らしさを大切にしたい花嫁におすすめです。

ブラウン・ゴールド・ベージュ

【意味】温かさ・シック・自然
【印象】落ち着いた・エレガント
ブラウンやゴールド、ベージュは温かみがあり落ち着いた雰囲気になります。
ブラウンは自然の色なのでぬくもりがあり大人っぽく落ち着いた印象です。
ゴールドはシャンパンゴールドであれば華やかな雰囲気に、淡いゴールドは優しく落ち着いた雰囲気になります。
ベージュはナチュラルでエレガントな印象を与えられますよ。

特に人気を集めているのがシャンパンベージュです。上品さと華やかさを兼ね備えたこの色は、どんな肌色にも馴染み、写真でも美しく映ります。また、ローズゴールドも注目のカラーで、温かみのあるピンクがかった金色は、女性らしさと高級感を同時に演出します。ヴィンテージ風の会場装飾や、アンティーク調の小物との相性も良く、大人のウェディングスタイルを求める30代以上の花嫁に特に選ばれています。

ブラック

【意味】クール・重厚感・シック・あなた色以外に染まりません
【印象】スタイリッシュ・クール・上品
結婚式でNGなのでは?と思われがちなブラックですが、「あなた色以外に染まりません」という意味が込められており、近年少しずつ人気が出ているカラーです。上品でスタイリッシュな雰囲気になります。
柔らかいブラックやグレーはスタイリッシュでトレンド感溢れる雰囲気に、マットなブラックはエレガントでシックな雰囲気になりますよ。

ブラックドレスは、一般的な結婚式のイメージを覆すモダンな選択として、個性的な花嫁から支持を得ています。特にレースやチュールなどの素材を使ったブラックドレスは、重たさを感じさせず繊細な美しさがあります。また、上半身はホワイトで裾に向かってブラックに変わるグラデーションドレスも斬新な選択として注目されています。ブラックドレスを選ぶ際は、赤やピンクなど明るいカラーのブーケを合わせると、よりバランスの取れた装いになるでしょう。アーティスティックな雰囲気の会場や、夜のレストランウェディングとの相性も抜群です。

カラードレスの失敗しない選び方

結婚式に招待するゲストのことを考えている女性

カラードレス選びに迷ったときは、いくつかののポイントを意識すると良いです。

まず、試着は必須です。
色やデザインが気に入っていても、実際に着てみると印象が変わることがあります。複数のドレスを試着して、写真を撮って比較してみましょう。また、ドレスのカラーは会場の照明によって見え方が変わります。昼の自然光が入る会場と、夜のムーディな照明の会場では同じドレスでも印象が異なるため、挙式の時間帯を考慮して選ぶことが大切です。

ヘアスタイルとの相性も重要なポイントです。
アップスタイルにするならば後ろ姿の美しさが際立つデザイン、ダウンスタイルにするならネックラインがきれいに見えるデザインがおすすめです。また、選んだドレスに合わせて小物やブーケをコーディネートすると統一感が生まれます。

お色直しの本来の目的である「ゲストを楽しませる」という視点も忘れないでください。
同じようなシルエットでカラーだけが違うドレスよりも、ウエディングドレスとは異なるデザインや雰囲気のドレスを選ぶと、ゲストに新鮮な驚きを与えられます。

最も大切なのは自分自身が心から「これだ!」と思えるドレスを選ぶことです。
トレンドや周囲の意見も参考にしつつも、最終的には自分が着て幸せを感じられるドレスを選びましょう。自信を持って着こなせるドレスこそが、最も美しく見えるドレスなのです。

まとめ

この記事では、カラードレスの選び方についてご紹介しました。
カラードレスを選ぶときは、何を基準に選ぶのかを決めることが大切です。
なりたいイメージやドレス選びの基準が決まれば、スムーズにカラードレス選びが進みますよ。
また、ご紹介したように色によって意味や与える印象が異なります。いくつかの色で迷ってしまったら色が持つ意味で選んでみるのもおすすめです。
この記事を参考に、理想通りのカラードレスを見つけてくださいね。