【春の結婚式】魅力たっぷりな春婚!魅力やおすすめ演出をご紹介!

緑の中で、タキシード姿の新郎とウェディングドレス姿の新譜が腰に手を回して抱き合っている

前回の記事「【結婚式のテーマ】8つの決め方と人気テーマ実例!テーマを見つけるワークシートも」では、テーマの決め方やテーマ実例、ワークシートをご紹介しました。
今回の記事からは季節に焦点を当てて、それぞれの季節の結婚式について詳しくご紹介していきます。まずはじめは「春の結婚式」についてみていきましょう。

春は、1年の中でも気候が安定していて過ごしやすい季節ですよね。新年度、新生活がスタートする時期でもあり、何か新しいことを始めるのにぴったりなので春に結婚式を挙げたいと思っている人も多いはず。せっかく春に結婚式を挙げるのであれば、春を感じられる結婚式にしたいですよね。

そこでこの記事では、春の結婚式の魅力や気を付けるべきポイント、おすすめのテーマをご紹介します。さらに、春の結婚式で取り入れて欲しいおすすめの演出も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

春は結婚式の人気シーズン!

青空の下にたくさん咲き乱れている。ピンク色のチューリップ。

春は1番人気の秋に続いて人気の結婚式シーズンです。春の中でも5月は人気が高く「ゼクシィトレンド調査2024(全国推定値)」によると、1位は「11月」、2位は「10月」、3位は「5月」となっています。結婚式を挙げる時期については、「【結婚式を挙げる時期】人気の時期と不人気月はいつ?シーズン別のメリット・デメリット」で詳しく紹介しているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。

では、春の結婚式はなぜ人気があるのでしょうか。春の結婚式の魅力についてみていきましょう。

春の結婚式の魅力

白いテーブルの上に白い花の装飾がされて、テーブルセットが並んでいる。結婚式のゲストテーブル

春の結婚式には、4つの魅力があります。

安定した気候

春の結婚式の1番の魅力といえば、暖かく気候が安定している季節ということ。3月中旬頃から暖かい日が増えてきて、寒すぎず暑すぎずのほどよい気候の中結婚式を挙げることができます。ガーデンでの演出など屋外に出る機会をたくさん作りたい人にぴったりの季節ですよ。

また、晴れる日が多いのも魅力。必ず晴れるわけではありませんが降水量が少ない時期なので、お天気が心配な人は春の結婚式がおすすめです。特に4月から5月にかけては梅雨前の比較的晴天が続く時期なので、晴れの日に結婚式を挙げたい方にとって理想的な時期といえるでしょう。ロケーションフォトなどの屋外での写真撮影も、美しい青空をバックに素敵な一枚が撮れる可能性が高まります。

衣裳・装花の選択肢が多い

白とピンクと薄い黄色の花でコーディネートされた生花のブーケ

夏などの暑い時期に着るのが難しい和装や、露出が多めのドレスも寒さを感じることなく快適に着こなせるのも春の結婚式の魅力。ゲストにとっても気温をあまり気にしなくて良いので、服装の幅が広がります。

また、春はさまざまな花が咲く季節なので装花の選択肢が多いのもポイント。桜、チューリップ、ミモザ、スイートピー、ラナンキュラス、アネモネなど春ならではの花々を豊富に取り入れることができます。これらの花は淡い色合いや明るい色味が多く、結婚式の華やかさを自然と引き立ててくれるでしょう。花言葉も「幸福」や「新たな始まり」など、結婚式にぴったりなものが多いのも特徴です。

ブーケや会場装花、テーブル装花など、あらゆる場面でこれらの春の花を取り入れることで季節感あふれる結婚式が実現できます。またドライフラワーにして席札やプチギフトに活用するのもおすすめです。

新緑が映える

森の中を一直線に通っている道の途中に、たたずむ新郎と新婦。シンプルなスタイルの服装で2人向き合い、にこやかに微笑んでいる。

屋外での挙式や演出を考えている場合は、新緑が美しい春の結婚式がおすすめ。ガーデンでの結婚式やウエルカムパーティー、ガーデン演出、ロケーションフォトなどさまざまな演出が映える時期ですよ。美しい緑に白いウエディングドレスは相性抜群なので、ガーデンでゲストとの写真撮影を楽しめる季節でもありますね。

特に4月下旬から5月にかけては、新緑の鮮やかな緑がとても映える時期です。木々の若葉が陽の光を受けて輝く様子は、まさに「新しい人生の始まり」を祝福するかのよう。ナチュラルウェディングやガーデンウェディングを希望するカップルには、この時期の清々しい緑に囲まれた挙式がぴったりでしょう。

また、春の光は柔らかく写真映えするのも特徴です。写真家からも「春の光」は特別視されることが多く、肌の色や衣装の色が自然に美しく写りやすいとされています。思い出の写真をたくさん残したいカップルにとっては、この点も大きな魅力といえるでしょう。

秋よりも費用が抑えられる可能性がある

アルファベットでCost performanceと書かれたプレートとスマホと電卓が置かれた画像

先ほどもご紹介したように結婚式で最も人気のシーズンは秋なので、春の結婚式は秋の結婚式と比較すると費用が抑えられる可能性があります。特に、3月や4月は秋の結婚式よりもお得なプランが出ていることも。気候の良い時期でお得に結婚式を挙げたい人は、3月4月を狙ってみるといいかもしれませんね。

具体的には、平均で10%程度の費用差が見られることもあります。例えば、同じ会場でも11月の週末を選ぶよりも、4月の平日や日曜日を選ぶことで、挙式・披露宴セットの基本プランが割引になっていたり、ドレスや装花のオプションがサービスになったりするケースも。早めに予約することで「早割」が適用されるプランもあるので、予算を抑えたい方は早めの準備と春の時期選びが賢明です。

また、ゲストへのおもてなしという観点でも、春は食材が豊富で旬の素材を比較的リーズナブルに取り入れられるというメリットもあります。春野菜や春の魚介類など、春ならではの味覚で特別感を演出しながらも予算を抑えられる可能性が高いのです。

春の結婚式で気を付けるべきポイント

結婚式場のガーデンで、タキシード姿の新郎と、ウェディングドレス姿のブーケを、お互いの手でもって見つめ合っている

魅力いっぱいの春の結婚式ですが、結婚式を挙げる上で気を付けなければならないポイントもあります。それぞれをみていきましょう。

忙しい時期なのでスケジュール調整が難しい

休日が黄色で平日が白で配色された大きな壁掛けカレンダー

年度の節目となる春は何かと忙しい時期ですよね。年度末・年度始めで仕事の繁忙期と重なったり、新学期の学校行事などプライベートで忙しかったりする季節です。そのため、新郎新婦のスケジュール調整が大変だったり、出席できないゲストが出てきたりする可能性があります。

特に3月下旬から4月上旬は異動や入学シーズンで多くの人が忙しくなります。新生活を始めるゲストは引っ越しや新しい環境への適応で余裕がなくなりがちです。また、お子様がいるゲストの場合、入学式や新学期の準備で予定が立てにくい時期でもあります。

また、4月下旬~5月上旬はゴールデンウィークがあるので、旅行や帰省する人も多いはず。できるだけゴールデンウィークの中日などは避けた方が良いでしょう。どうしてもこの時期に結婚式を挙げたいという場合は、ゲストに早めに日程を知らせておくといいですね。遅くとも半年前、できれば8ヶ月〜1年前には招待状を送付し、ゲストが予定を立てやすくしてあげるとよいでしょう。

事前にゲストの予定を確認するために、招待状を送る前に「セーブ・ザ・デート」カードを送るという方法もあります。これは正式な招待状よりも前に送る予告状のようなもので、結婚式の日取りをゲストに知らせておくことができます。

寒さ対策&花粉症の人へのケアを忘れずに

ハーブが浮かべられている紅茶

春は穏やかな気候ではあるものの、時期や地方によってはまだ寒さが残っていることがあります。日中は暖かくても朝晩は急激に冷え込むこともあるので、寒さ対策をしっかりとしておくと◎。ゲストのためにブランケットを用意したり温かい飲み物を用意したりするといいでしょう。

特に3月から4月上旬にかけては、日中と朝晩の気温差が大きい時期です。ガーデンでの演出を予定している場合は、日没後の気温低下に備えて、ショールやストールを用意したり、ヒーターを設置したりするなどの対策が必要です。また、雨天時のプランも考えておくと安心です。

また、春といえば花粉症の人が多くなる時期でもあります。花粉症の人にとっては、とてもつらい季節ですよね。花粉症は鼻水やくしゃみだけでなく肌荒れもしやすいので、新郎新婦のどちらかが花粉症なのであればその時期を避けた方がよいでしょう。

また、ゲストの中でも花粉症の人がいる可能性があります。屋外での演出が多い場合は事前に知らせておいたり、肌に優しいティッシュやマスクなどのアメニティグッズを揃えておいたりとゲストへの配慮を行うといいですね。トイレやパウダールームにアレルギー対応の目薬や鼻炎薬、保湿クリームなどを置いておくと、花粉症に悩むゲストへの心遣いになります。

花粉の飛散が特に多い日を避けるために、結婚式の日取りを決める際には花粉情報サイトなどで例年の花粉飛散状況を確認しておくことも有効です。地域によって花粉のピーク時期は異なるので、会場がある地域の花粉カレンダーを参考にするとよいでしょう。

人気シーズンなので予約が取りづらいことも

結婚式場を相談カウンターで担当のカウンセラーに式場探しの相談を行っているカップル。

先ほどから触れているように、春は結婚式の人気シーズンなので予約が埋まるのが早い可能性があります。特に、お日柄の良い日に結婚式を挙げたいと思っている人は要注意。年度の節目やゴールデンウィークを避けつつお日柄の良い日に結婚式を挙げたい・・・という場合は、早めに式場を予約するようにしてくださいね。

春の中でも特に人気が高いのは5月の週末です。「母の日」が含まれる週や、気候が最も安定する5月中旬から下旬の土曜日は、1年以上前から予約が埋まってしまうことも珍しくありません。希望の会場が決まっている場合は、少なくとも1年半前には見学・相談に行くことをおすすめします。

また、人気の高い春は、写真やムービー、ヘアメイク、装花などの外部ベンダーも予約が取りにくくなります。特に評判の良い人気フォトグラファーやヘアメイクアーティストは、春のシーズンは早くから予約で埋まってしまうので注意が必要です。会場が決まったら、すぐに外部ベンダーの手配も進めるとよいでしょう。

もし希望の日程でなかなか予約が取れない場合は、平日挙式を検討してみるのも一つの方法です。土日と比べて料金が抑えられるメリットもありますし、ゲストも混雑を避けてゆったりと式を楽しめるというメリットがあります。

春の結婚式におすすめのテーマはこれ!

手前から新郎が体を伸ばし、奥側からその手を取るピンクのドレス姿の新婦

せっかく春に結婚式を挙げるのであれば、春らしい、春ならではの結婚式のテーマを決めたいですよね。ここでは、春の結婚式におすすめのテーマをご紹介します。

春の色をテーマにする

春をイメージさせる淡いピンク、桜色、ミントブルー、パステルカラーなどをテーマにするのもおすすめ。春は可愛らしい色がぴったりな季節なので、会場装飾やドレスの色をテーマに合わせて選ぶと明るく可愛い雰囲気になりますね。

パステルカラーをテーマにする場合は、淡いピンク、水色、ミントグリーン、ラベンダー、クリームイエローなどを取り入れると春らしい優しい雰囲気になります。招待状、席次表、メニュー表などのペーパーアイテムから、テーブルクロス、ナプキン、チェアリボンなどの装飾まで、選んだカラーパレットで統一することで洗練された印象に。

ブライズメイドやゲストの服装にも同じカラーパレットを指定すれば、写真映えする統一感のある結婚式に仕上がります。また、ライティングにもこだわると効果的です。淡い色合いのカラーフィルターを使ったスポットライトや、桜色やミントブルーのアップライトを会場の壁に当てることで、空間全体が春の色に包まれます。

メンズのアイテムにもさりげなく春色を取り入れるのがポイント。新郎のネクタイやポケットチーフ、ブートニアにテーマカラーを使うことで、新婦側だけでなく、新郎側も春のテーマに統一できます。

春のイベントをテーマにする

イースターで色がつけられたたくさんの卵

春はひなまつりやイースター、母の日などのイベントがあるので、春のイベントをテーマにするのも◎。ウエルカムスペースにウエルカムドールとしてひな人形を飾ったり、イースターに合わせて席札を卵型にしたり、会場内に隠した卵を見つけてもらう余興をしたりといろいろなアイデアがありますよ。

イースターをテーマにする結婚式なら、うさぎや卵、花などのモチーフを使って明るく楽しい雰囲気を演出できます。テーブルセンターピースにはカラフルな卵を飾ったり、プレゼントにはイースターエッグチョコレートを用意したりするのもよいでしょう。子供のゲストが多い場合は、会場内でのイースターエッグハント(宝探し)を企画すれば、子供たちも大喜びです。

母の日に近い日程なら、母の日をテーマにした温かい雰囲気の結婚式も素敵です。両家のお母様へのサプライズプレゼントを用意したり、感謝を伝えるスピーチの時間を設けたりすることで、家族の絆を感じる心温まるセレモニーになります。また、ゲストへのプチギフトにカーネーションを使ったアイテムを選ぶのもおすすめです。

ひなまつりの時期の3月上旬なら、和と洋を融合させた「ひなまつりウェディング」も独創的です。赤や白、金など日本の伝統色を取り入れ、和菓子をモチーフにしたデザートビュッフェを用意するのも喜ばれるでしょう。

春の花をテーマにする

青空で太陽の日差しがまぶしい中きれいに咲き誇るたくさんの桜

たくさんの花が咲き始める春だからこそ、春の花をテーマにするのがおすすめ。桜やチューリップ、ミモザ、アネモネなど人気があります。新緑の季節なので、緑をテーマにすると大人っぽい雰囲気になるでしょう。選んだ装花の花言葉をテーマにするのも素敵ですね。

桜をテーマにした結婚式は、日本の春を象徴する最も人気のあるテーマの一つです。桜の花のデリケートなピンク色と儚い美しさは、新しい門出を祝うにぴったり。桜の花びらをかたどった席札やメニュー表、ペーパーナプキン、さらに桜の花や枝を使った装飾で、会場全体を桜色に包みこみます。「桜フェザーシャワー」を用意すれば、桜の花びらが舞い散る幻想的な演出も可能です。

チューリップをテーマにするなら、さまざまな色のチューリップを使って明るく華やかな雰囲気を作り出しましょう。オランダ風の要素を取り入れるのも面白いアイデアです。ゲストテーブルごとに異なる色のチューリップを飾れば、会場全体が虹色に輝きます。

ミモザをテーマにした結婚式は、鮮やかな黄色と緑の組み合わせで、明るく前向きな印象を与えます。ミモザは「友情」「感謝」「優しさ」といった花言葉を持ち、大切な人たちに囲まれる結婚式にぴったり。ミモザのドライフラワーをプチギフトにすれば、長く記念に残るアイテムとしてゲストに喜ばれるでしょう。

アネモネをテーマにするなら、赤や紫、青など鮮やかな色を選んで情熱的でドラマチックな雰囲気に。アネモネは「期待」「希望」といった前向きな花言葉も持っているので、新しい人生への期待を表現するのにも適しています。

また特定の花に絞らず、「春の花畑」をテーマにして複数の春の花を取り入れるのも素敵です。さまざまな種類の花と色合いが混ざり合うことで、自然で温かみのある雰囲気が生まれます。

春の結婚式におすすめの演出

白と黄色の花でコーディネートされたブーケ

ここでは、春の結婚式におすすめの演出をみていきましょう。気に入ったものがあれば、ぜひ結婚式に取り入れてみてくださいね。

花を使った演出

お花を使った演出には次のようなアイデアがあります。

たくさんの装花で会場を装飾する

イエローや淡いピンクなど色を統一して花を飾ると会場全体の統一感も出て一気に明るく華やかな雰囲気になります。

ウェディングパーティー会場のゲストの流しテーブル

天井から花を吊るして、フローラルシャンデリアを作るのも効果的です。特に桜の枝を使った装飾は、まるで桜の木の下にいるような幻想的な空間を演出できます。光の入る高窓がある会場なら、窓際に花を飾ることで、自然光と花が織りなす美しい景色を楽しめます。

また、会場の入り口に花のアーチを設置するのも印象的です。ゲストが入場する際に、花のトンネルをくぐるような体験は、まるで春の庭園に足を踏み入れるような特別な気分にさせてくれるでしょう。写真映えもするので、ゲストの記念撮影スポットとしても人気になるはずです。

テーブル装花だけでなく、床や壁にも花を飾るとより立体的な装飾になります。床に花びらを敷き詰めたフラワーロードを作ったり、壁面に花のタペストリーやフラワーウォールを設置したりすることで、まるで花園の中で結婚式を挙げているような雰囲気になります。

エスコートフラワーに春の花を使う

テーブルナンバーを知らせるエスコートカードに春の花を添える演出。花をコサージュにできるようにしておけば、お花が増えて全体が華やかな雰囲気になりますね。さまざまな種類の春の花を用意しておくと、選ぶ楽しみも増えてゲストに喜ばれますよ。

エスコートフラワーにはチューリップのつぼみ、スイートピー、パンジー、ミモザなど、小ぶりな春の花が適しています。花の茎にリボンで小さなタグを結び付け、ゲストの名前と座席番号を記入しておきましょう。エスコートフラワーとして使った後は、胸元に飾るコサージュとしても使えるよう、安全ピンやクリップを準備しておくと親切です。

また、エスコートフラワーをゲストに選んでもらう際には、「花言葉カード」も一緒に渡すとより喜ばれます。それぞれの花の花言葉を書いたカードを用意しておけば、ゲストは自分が選んだ花の意味を知ることができ、より特別感を感じられるでしょう。

エスコートフラワーを選ぶゲストの様子を写真やビデオに収めておくのもおすすめです。結婚式後にゲストにお礼状を送る際に、自分が選んだ花を手に持っている写真を同封すれば、喜ばれること間違いなしです。

披露宴会場の各席に春の花を一輪添えておく

ペーパーアイテム

席札と一緒に春の花を一輪添えておく演出です。シンプルながらもおしゃれで、さりげなく春を感じられますね。

一輪挿しに入れた花をテーブルセッティングの一部として用意しておくと、上品で洗練された印象になります。クリアやフロストガラスの一輪挿しに、チューリップ、アネモネ、ラナンキュラスなどの春の花を一輪ずつ入れると、テーブル上の小さなアクセントになります。

また、花と一緒に小さなメッセージカードを添えておくと、より心のこもった演出になります。「本日はお越しいただきありがとうございます」などの感謝の言葉や、その花の花言葉を記したカードを添えておけば、ゲストも嬉しいでしょう。

式の終わりに、テーブルの花をゲストにプレゼントとして持ち帰ってもらうよう案内するのも素敵です。「この花を持ち帰り、思い出のしおりにしてください」といった一言を添えれば、長く記念に残る贈り物になります。

また、食事が始まる前に、テーブルごとにひとつずつ花を選び、その花が持つ意味や花言葉についてのクイズを出すなど、花を使ったアイスブレークゲームを行うのも楽しいアイデアです。

料理・飲み物・ウエディングケーキの演出

イチゴのジュースとライムのジュースが並んでいる

料理や飲み物、ウエディングケーキに春テイストを盛り込む演出もおすすめ。ゲストの満足度も高くなることでしょう。

春の食材を使ったオリジナルメニューを提供する

鰆や桜鯛、あさり、春キャベツ、タケノコなど春が旬の食材は豊富にありますよね。その食材をふんだんに使ったオリジナル春メニューを提供する演出も◎。ゲストは料理を楽しみにしているので、オリジナルメニューを提供することでゲストの満足度がアップすることでしょう。

春野菜をふんだんに使ったコース料理は、見た目も美しく、健康的でフレッシュな印象を与えます。新玉ねぎ、スナップエンドウ、春キャベツ、アスパラガス、新じゃがいもなどを使った前菜は、色鮮やかで春らしさを感じさせます。

魚料理では、春が旬の桜鯛を使った「桜鯛の桜塩焼き」や「鰆の菜の花添え」などが、春ならではの一品です。また、春の山菜を使った料理も季節感があっておすすめ。タラの芽やフキノトウ、コゴミなど、春の山の恵みを生かした料理は、都会の結婚式場では珍しく、ゲストにも喜ばれるでしょう。

和食をベースにしたメニューなら、筍や若竹煮、桜エビなどを使った料理も季節感があります。洋食と和食を融合させた創作料理も、春の結婚式には相性が良いでしょう。

料理を提供する際には、シェフやスタッフから春の食材についての簡単な説明があると、より食事の時間が特別なものになります。「今日お出ししている鯛は、春に脂がのって最も美味しくなる桜鯛です」といった紹介があれば、ゲストも食材の特徴を理解して楽しめます。

春をイメージしたドリンクを用意する

赤とグリーンのカクテルがたくさん並んでいる

乾杯ドリンクを桜色のシャンパンにしたり、ウエルカムドリンクにイチゴを乗せたオリジナルドリンクを用意する演出も◎。ノンアルコールカクテルにすれば、ゲストみんなが楽しめますね。

桜の季節には、「桜カクテル」がぴったりです。淡いピンク色のシロップやリキュールを使ったドリンクは見た目も美しく、春の雰囲気を盛り上げます。生の桜の花びらを浮かべれば、より一層特別感が増すでしょう。桜茶や桜リキュールを使ったオリジナルカクテルは、日本らしい春を感じさせる一杯になります。

イチゴやラズベリーなどの春のフルーツを使ったモクテル(ノンアルコールカクテル)も人気です。イチゴのピューレとトニックウォーターを合わせた「ストロベリースプリッツァー」や、ラズベリーとライムの爽やかな組み合わせのドリンクは、子供からお年寄りまで楽しめます。

また、春の花のエディブルフラワー(食用花)をドリンクに添えるのも素敵な演出です。バイオレットやパンジー、ローズなどのエディブルフラワーをフローズンアイスキューブに閉じ込め、シャンパンやスパークリングウォーターに入れれば、見た目にも華やかなドリンクが完成します。

ウエルカムドリンクコーナーには、いくつかの種類のドリンクを用意して、ゲストに選んでもらうのもおすすめです。それぞれのドリンクに春らしい名前を付けて、ドリンクメニューを作れば、より楽しい雰囲気になります。例えば「春風のシャンパン」「桜色のマティーニ」「新緑のモヒート」といった魅力的な名前を付けましょう。

ウエディングケーキを春のモチーフにする

ピンクのリボンがかかったようにデコレーションされた3段のウェディングケーキ

桜の花びらが散りばめられたデザインやパステルカラーのマカロンが乗ったデザイン、イースターにちなんでカラフルな卵やうさぎがデザインされたものなど、ウエディングケーキを春のモチーフにするアイデアもあります。ウエディングケーキは新郎新婦がケーキ入刀するときや食べさせ合うファーストバイトの時など、ゲストにとってシャッターチャンスの場面で写真に写り込む重要アイテムなので、ぜひ春を感じられるデザインにしたいですね。

桜のウェディングケーキは、白いケーキに淡いピンクの桜の花を散りばめたデザインが定番です。本物の桜の花びらのようにリアルな砂糖細工の桜や、シンプルでモダンなデザインの桜まで、様々なスタイルが可能です。複数層のケーキの間に桜の花を這わせるように飾れば、まるで桜の木のような印象的なケーキになります。

春の花をテーマにしたケーキも素敵です。チューリップ、スイートピー、ラナンキュラスなどの春の花を砂糖細工で作り、ケーキに飾り付けます。白いケーキにカラフルな花を散りばめれば、春の花畑のような華やかなケーキに。または、花びらの形をしたケーキ自体の側面に、花びらの模様を描くのも独創的です。

イースターがテーマなら、うさぎや卵をモチーフにしたケーキもおすすめ。ケーキの側面にうさぎのシルエットを描いたり、てっぺんにうさぎの耳を模した装飾を付けたりするのも可愛らしいアイデアです。カラフルなマカロンを卵に見立ててケーキに乗せれば、イースターらしい明るい印象のケーキになります。

最近では、「ネイキッドケーキ」と呼ばれる、クリームで側面を完全に覆わず、素朴な雰囲気のケーキも人気です。このタイプのケーキに春の花を飾れば、ナチュラルで温かみのある春のウェディングケーキが完成します。

ケーキの味も春らしさを意識して選びましょう。イチゴのショートケーキやレモンケーキ、ピスタチオケーキなど、春の食材や春らしい爽やかな味わいのケーキを選ぶと、見た目だけでなく味も春を感じられます。

ガーデンでの演出

緑に囲まれたガーデンウェディングの挙式会場

屋外での挙式や挙式後のウエルカムパーティー、デザートビュッフェなどガーデンを使った演出はたくさんあります。気候が良い春なので、気持ちの良いガーデンで過ごす時間が多くなるようにガーデン演出を取り入れるのがおすすめ。ガーデンでのバルーンリリースなども素敵ですね。

ガーデン挙式は春の結婚式の醍醐味です。青空と新緑をバックに、花で飾られたガゼボやアーチの下で誓いを交わす姿は、まさに春の結婚式らしい絵になるシーンです。挙式後のフラワーシャワーも、春の風に花びらが舞う様子は格別の美しさがあります。

ガーデンでのウェルカムパーティーも春ならではの演出です。ガーデンテラスにカラフルなパラソルを立て、ドリンクとフィンガーフードを楽しめるスペースを設ければ、和やかな雰囲気になります。軽やかな音楽を流し、生演奏があればより一層素敵です。アコースティックギターや弦楽四重奏など、屋外でも映える演奏が人気です。

また、ガーデンのあちこちにフォトスポットを設けるのもおすすめです。春の花が咲く場所、桜の木の下、美しい建物を背景にした場所など、様々なシチュエーションでの撮影が可能なよう、ポイントを作っておきましょう。ポラロイドカメラを用意して、ゲストが自由に写真を撮れるようにすれば、思い出作りにもなります。

デザートビュッフェをガーデンで開催するのも春らしいアイデアです。春の花をあしらったカップケーキ、イースターエッグチョコレート、桜の花の形をしたクッキーなど、春らしいスイーツを並べれば、見た目も華やかなビュッフェになります。

夕暮れ時のガーデンではキャンドルやランタンの灯りを使った幻想的な演出も素敵です。テーブルやパスウェイに並べたキャンドルの明かりは、春の夕暮れに優しく輝き、ロマンチックな雰囲気を作り出します。LEDキャンドルなら風の強い日でも安心して使用できます。

バルーンリリースは環境への配慮から、生分解性の素材を使ったバルーンを選ぶか、代わりに蝶や鳥のリリースを検討するのも良いでしょう。蝶のリリースは特に春らしく、新しい始まりの象徴としても意味のある演出です。

春らしい前撮り写真を飾るのも◎

桜の木の下や菜の花畑など、春らしいロケーションで前撮りした写真をウエルカムスペースなどに飾るのも◎。写真全体を使ってウエルカムボードにするのも素敵ですね。前撮りした写真をムービーに使用すると、より春を感じられる結婚式を作れますよ。

春の前撮りは、桜やチューリップ、菜の花など、色鮮やかな花々をバックに撮影するのが定番です。桜の木の下で和装の前撮りをすれば、日本らしい美しさが際立ちます。白い打掛と桜のピンクのコントラストは、特に美しい組み合わせです。洋装なら、桜のトンネルや桜吹雪の中での撮影も素敵でしょう。

菜の花畑での前撮りは、鮮やかな黄色と新郎新婦の姿のコントラストが印象的です。広い菜の花畑の中で手をつないで走る姿や、菜の花の中に座る姿など、自然な表情が引き出せるカットが人気です。

チューリップ畑も色鮮やかで魅力的なロケーションです。様々な色のチューリップの中での撮影は、まるで海外のようなエキゾチックな雰囲気を醸し出します。特に、赤や黄色のチューリップ畑はドレスが映えるので、写真映えする組み合わせです。

春の前撮り写真を生かすウェルカムスペースのアイデアとしては、大判の写真をキャンバスにプリントしてウェルカムボードにするのがおすすめです。または、複数の写真を使ってフォトコラージュを作り、春の結婚式の物語を伝えるようなディスプレイにするのも素敵です。

前撮り写真をスライドショーにして、ウェルカムスペースのモニターで流すのも効果的です。BGMには春をイメージさせる明るい曲を選び、写真と音楽で春の雰囲気を作り出しましょう。

また、前撮り写真を使ったフォトプロップスを作成し、ゲストが写真を撮る際に使えるようにするのも楽しいアイデアです。新郎新婦の写った前撮り写真を大きなパネルにし、顔の部分に穴を開けておけば、ゲストが顔を出して記念撮影ができる面白いフォトスポットになります。

そして何よりも重要なのは、前撮り写真を結婚式当日だけでなく、その後の新生活でも楽しめるようにすることです。ウェディングアルバムはもちろん、自宅に飾るためのフォトフレームや写真集など、形に残るものとして大切にできるよう工夫しましょう。前撮り写真は結婚式の思い出として、長く心に残るものになるはずです。

まとめ

この記事では、春の結婚式についてご紹介しました。
ご紹介したように、春の結婚式はたくさんの魅力が詰まっています。

安定した気候、豊富な衣装や装花の選択肢、美しい新緑、そして比較的手頃な費用など、春に結婚式を挙げる利点は数多くあります。一方で、年度の変わり目で忙しい時期であることや、花粉症への配慮が必要なこと、人気シーズンで予約が取りにくいことなど、気をつけるべきポイントもあることを忘れないでください。

春らしさを演出するためのテーマや装飾のアイデアも豊富です。春の色や花をテーマにしたり、春のイベントに合わせた演出を取り入れたりすることで、季節感あふれる特別な一日を作り上げることができます。花を使った装飾、春の食材を生かした料理、春らしいドリンクやケーキ、そしてガーデンでの様々な演出など、春ならではのアイデアを組み合わせて、おふたりらしい結婚式を創り上げてください。

春らしさを出せるポイントもたくさんあるので、どのようなカタチでゲストに春らしさを伝えるのかはおふたりのアイデア次第です。春らしさ満載の結婚式は、明るく華やかな雰囲気になること間違いなし!

この記事を参考に、ぜひ素敵な春の結婚式にしてくださいね。新生活のスタートを祝う春の結婚式が、おふたりとゲストにとって、心に残る素晴らしい思い出になりますように。