【結婚式のお金】岡澤が考える3つのポイントから内訳項目とコスト削減・トラブル回避まで

はじめまして 岡澤ひとみです。
今日からブライダルスタイルさんで、コラムを書かせてもらうことになりました。
よろしくお付き合いくださいね。

私は大阪のリッツカールトンでウエディングプランナーを経験後、ブライダル専門学校の学科長や、金沢のウエディングゲストハウスで総支配人を経験しました。
22年間ブライダルに関わるお仕事をさせていただいています。

結婚式の在り方が大きく変わろうとしている今、50年前と、なにも変わらない結婚式の内容にも疑問を感じています。
新しいウエディングを今の新郎新婦様と創っていきたい。

その為に自分の考えを発信し、共感してくださったカップルのお二人と、会場を探すところから結婚式を創っていくことを仕事にしています。

結婚情報誌やネットでは分からない、リアルな情報もこちらのコラムでご紹介していきたいと思います。

よろしくお願いします!!

今日は、みんな気になる結婚式のお金のお話をご紹介したいと思います。

脱線しないように頑張って書きます(笑)

1、結婚式いくらかかるの?計算式ご紹介

結婚式と披露宴にかかるお金の総額を簡単に概算で算出したいときに、いつも私が使う計算法があります。式場さんによって、値段は少し変わりますが、実は最終的にはどの式場でも、最終支払う金額の平均って、そんなに大きく変わらないんですよ。お料理など、ちょうどいいコースを選ぶと、たいていはこれくらいの金額になります。

もちろん、すごく高級なところで、高級なものばかりをチョイスすれば平均よりは高くなってしまいますが。

この計算式を使って、自分達の結婚式の値段をざっと割り出してみてくださいね。きっと、予算が立てやすくなるはずです。

<計算式>

39名以下の結婚式の場合

出席人数×8万円=かかる費用の総額

40名以上の結婚式の場合

出席人数×5万円=かかる費用の総額

例えば、60名様の披露宴なら、60名×5万=300万となります。これには、ゲストの宿泊代などは入っていませんが、お食事、お飲み物、挙式代、ドレス、タキシードなど衣裳、写真、映像、引出物、引菓子などの結婚式全体の平均的な値段です。

少人数の結婚式の方が、値段が割高になってしまうのは、ドレスや写真代などは、人数が減っても、増えても変わらないからなんですね。

この計算式を知っていると、式場さんからもらった見積もりを、自分で検討する際に役立ちます。見積もりが、あまりに低い金額で提示された場合は、お料理やお花、ドレスなどが一番安いもので入っている可能性があります。

その時は、プランナーさんにそれを確認しておいた方が、安心ですね。

2、結婚式でもらうお金がある!

結婚式は自分たちの貯金だけでというカップルも多いと思いますが、実は、いただけるお金があります。

例えば、披露宴にお招きしたゲストからいただくご祝儀

ご両親からの援助。親せきからのお祝い。会社の組合からもらうお祝い金などです。

色んな方がお祝いのお金をくださるのです。都心部の披露宴ではゲストが持ってきてくれるご祝儀の平均は3万円と言われています。ご親族や上司は5万~10万という調査結果もあります。

また、ご両親の援助ですが、カップルの70%が平均90万円強、親からの援助をもらったという近年の調べがあります。

結婚式に掛かる金額から、この頂いたご祝儀や援助を差し引いた金額が、純粋にお二人が負担する金額ということですね。

3、式場によっては前払いでなく、後払いが可能。

結婚式は基本的には前払いになります。結婚式当日は清算せず、事前に(約1週間前)振り込みで見積額を清算しておくのです。

ただ、最近ではカード払いがOKの式場さんが多くなりました。そうすると、カード会社からの請求は、翌月になることが多いため、実質、後払いということです。

もし、カードで清算を考えている場合は、式場を申し込む前に、確認しておくことをお勧めします。

1年前くらいから準備をするカップルが多い、結婚式。私が今まで担当したカップルで、貯金が全く無かったお二人が、結婚式費用を貯めるための通帳を用意し、毎月二人で積み立て、1年間で100万円を積み立てたカップルさんもいらっしゃいました。

二人でとても楽しそうに、そのお話をされている姿は、とてもキラキラしていたことを思い出します。お金のことで暗くならずに、計画し、計算し、着実に準備をして、それを楽しみに変えていけたら、それも素晴らしい思い出ですね。

今日はちょっと硬いお金のお話しでした。お付き合い、ありがとうございました。どんなご質問やお悩み相談も、100%お返事お返ししております。お気軽にどうぞ!!

お二人の結婚式が上質で温かく、価値のある1日となりますように。

結婚式のお金について

結婚式のお金は、上記に書かれた3つ以外にも詳しく落とし込んでいくと、様々な費用が必要になってきます。

結婚式費用の内訳:知っておくべき具体的な項目

結婚式の費用は多岐にわたりますが、以下のような項目が主な内訳となります。

Check!!と書かれた紙と虫眼鏡とスマホ

会場費

結婚式の会場を借りるための費用です。会場には、ホテルのバンケットホール、レストラン、専門の結婚式場、ガーデン、チャペルなどさまざまな選択肢があります。会場費には、会場のレンタル料だけでなく、基本的な設備使用料やサービス料が含まれることが多いです。また、人気のある会場や季節によって料金が変動します。オフシーズンや平日に挙式を行うと、割引が適用される場合もあります。

料理・飲み物

赤とグリーンのカクテル

ゲストに提供する料理や飲み物の費用です。一般的には、フルコースディナーやビュッフェスタイルが選ばれます。料理の質や種類、ドリンクの内容によって料金が大きく変わります。高級食材を使用したり、飲み放題プランを選ぶと費用が上がります。また、ゲストの人数によっても総額が変動するため、招待する人数を考慮して予算を組むことが重要です。

装花

かわいいコーディネイトの流しスタイルゲストテーブル

会場を飾る花やブーケの費用です。結婚式のテーマや季節に合わせて花を選ぶことができます。特別なアレンジメントや珍しい花を使用する場合は、費用が高くなることがあります。装花には、テーブルのセンターピース、祭壇の装飾、ブーケ、ブートニア、花冠などが含まれます。プロのフローリストに依頼すると、華やかで統一感のある装飾が期待できます。

音響設備・照明

結婚式や披露宴で使用する音響設備や照明にかかる費用です。音響設備は、スピーチや音楽の再生に必要で、照明は会場の雰囲気を作り出すために重要です。プロの技術者を依頼する場合もあります。音響設備には、マイク、スピーカー、ミキサーなどが含まれ、照明設備には、スポットライト、ムービングライト、キャンドルなどが含まれます。特に、披露宴の演出にこだわる場合は、照明の効果が大きな役割を果たします。

司会者

結婚式や披露宴を進行する司会者の費用です。プロの司会者に依頼すると、スムーズで楽しい進行が期待できます。司会者は、ゲストの紹介やプログラムの進行を行います。プロの司会者は、場の雰囲気を盛り上げたり、トラブルが発生した際に迅速に対応してくれるため、安心して任せることができます。知人に依頼する場合は、事前にリハーサルを行い、進行内容をしっかりと確認しておくことが大切です。

写真・映像

ウェディングカメラマン

結婚式の思い出を記録するための写真撮影やビデオ撮影の費用です。プロのカメラマンやビデオグラファーを依頼することで、高品質な写真や映像を残すことができます。アルバムや編集サービスも含まれる場合があります。写真撮影には、挙式の様子、披露宴の様子、ゲストとの記念写真などが含まれ、ビデオ撮影には、挙式の映像、披露宴のハイライト、ゲストからのメッセージなどが含まれます。後日、編集された映像を見返すことで、結婚式の思い出をいつでも振り返ることができます。

ペーパーアイテム

結婚式の招待状

招待状、席次表、メニュー表などのペーパーアイテムの費用です。デザインや印刷の質によって価格が異なります。手作りのペーパーアイテムを選ぶカップルも多く、個性を出すことができます。ペーパーアイテムには、招待状、返信ハガキ、席札、プログラム、メニュー表などが含まれます。特に、招待状は結婚式の第一印象を決める重要なアイテムですので、デザインや紙質にこだわるカップルが多いです。

コスト削減のヒント:賢く予算を抑える方法

結婚式の費用を抑えるための具体的な方法をご紹介します。

スマホを片手にMacで調べ物をする女性

オフシーズンや平日に挙式

結婚式の人気シーズン(春や秋)や週末を避けることで、会場費などの費用を大幅に抑えることができます。オフシーズンや平日に挙式を行うと、割引が適用される場合もあります。例えば、夏の暑い時期や冬の寒い時期は比較的予約が取りやすく、費用も抑えられることが多いです。また、平日の夕方に挙式を行うことで、ゲストのスケジュールに配慮しながらもコストを削減することができます。

DIYで装飾を作る

装飾品を自分たちで手作りすることで、費用を節約できます。手作りの装飾は、より個性的で思い出深いものになります。インターネットや書籍でアイデアを探し、友人や家族と一緒に作るのも楽しい時間になるでしょう。例えば、テーブルのセンターピースを手作りしたり、ウェルカムボードを自作することで、コストを抑えることができます。手作りの装飾は、結婚式に温かみを加え、ゲストにも喜ばれます。

招待客数を絞る

招待するゲストの人数を減らすことで、料理や飲み物の費用を大幅に削減できます。親しい人たちだけを招くことで、アットホームな雰囲気を作り出すこともできます。リストを見直し、必要最低限のゲストに絞ることを検討しましょう。例えば、職場の同僚全員を招待するのではなく、特に親しい友人や家族に限定することで、費用を抑えながらも親密な時間を過ごすことができます。

パッケージプランを利用する

式場が提供するパッケージプランを利用することで、個別に手配するよりも費用を抑えることができる場合があります。パッケージプランには、会場費、料理、飲み物、装花、音響設備などが含まれており、全体のコストを把握しやすくなります。特に、結婚式の準備に忙しいカップルにとっては、一括で手配できるパッケージプランは便利です。プランナーと相談し、自分たちの希望に合ったプランを選ぶことが大切です。

結婚式後にかかる費用:新生活の準備も忘れずに

リゾートビーチで手を繋いで佇む新婚カップル

結婚式の後にも、さまざまな費用がかかることを忘れないようにしましょう。
以下に、結婚式後に必要な主な費用を紹介します。

ハネムーンの費用

結婚式の後に計画するハネムーンの費用です。旅行先や期間によって大きく異なります。航空券、宿泊費、食事、観光などの費用を計算し、予算を立てましょう。事前に旅行代理店に相談することで、お得なプランを見つけることができます。また、旅行保険も忘れずに加入しましょう。ハネムーンは二人の新しい生活のスタートを祝う大切な時間ですので、しっかりと計画を立てて、思い出深い旅行にしましょう。

新生活の準備費用

新居の準備や引っ越し費用、家具や家電の購入費用など、新生活を始めるための費用です。
新しい生活を快適にスタートさせるためには、

結婚式後のイベント費用

結婚式後に行う写真撮影や、家族や友人とのお祝いのパーティーなどの費用も考慮しておきましょう。

結婚式の資金調達方法:貯金以外の選択肢

ブライダルフェアの特典を取り逃がしてびっくりする女性

結婚式の費用を貯金だけで賄うのが難しい場合、以下の方法を検討してみてください。

ローン

結婚式専門のローンを利用することで、一括での支払いが難しい場合でも、分割で支払うことができます。銀行や消費者金融が提供するブライダルローンを活用することで、資金不足を補うことができます。利息や返済計画をよく確認し、無理のない範囲で利用することが大切です。

クラウドファンディング

結婚式の費用をクラウドファンディングで募るカップルも増えています。友人や家族からの支援を受けることで、資金を調達できます。特定のプラットフォームを利用し、結婚式の計画や思いを共有することで、多くの人からの支援を受けることができます。

ギフトレジストリ

結婚式のギフトとして、現金や特定のサービスをリクエストするギフトレジストリを利用することで、費用の一部を補填できます。結婚式の招待状にギフトレジストリの情報を添えることで、ゲストに具体的な希望を伝えることができます。

費用面のトラブル:予算オーバーや見積もりの差異に対処する

結婚式の費用に関するトラブルを防ぐための対策を紹介します。

CHECKと書かれたメモ帳

見積もりの詳細確認

見積もりを受け取った際には、各項目の詳細をしっかり確認することが重要です。

  • 内容の確認:見積もりには、会場費、料理、飲み物、装花、音響設備などの項目が含まれます。各項目の詳細を確認し、何が含まれているのかを把握しましょう。
  • 不明点の質問:不明点があれば、プランナーに質問してクリアにしておきます。例えば、追加費用が発生する可能性がある項目や、オプションサービスの詳細などを確認します。
  • 契約前の確認:見積もりを基に契約を結ぶ前に、すべての項目が納得できるものであるかを再確認します。契約内容に不明点が残らないようにしましょう。

予算オーバーの対策

予算オーバーになった場合の対策も事前に考えておくことも重要です。

  • 優先順位の設定:結婚式の中で、特に重要な項目を優先順位付けします。例えば、料理や会場は重要ですが、装花やペーパーアイテムは妥協できる場合があります。
  • コスト削減の工夫:削減できる項目を見直します。例えば、装花をシンプルにしたり、ペーパーアイテムを手作りにすることでコストを抑えることができます。また、DIYで装飾を作ることも一つの方法です。
  • パッケージプランの利用:式場が提供するパッケージプランを利用することで、個別に手配するよりも費用を抑えることができます。パッケージプランには特典が付くこともあり、これを上手く活用しましょう。

緊急予算の確保

打ち合わせを進めていく中や結婚式当日に予期せぬ費用が発生した場合に備えて、緊急予算を確保しておくことも大切です。

  • 予備費の設定:全体の予算の中に、予備費(全体の5-10%程度)を設定しておきます。これにより、予期せぬ費用が発生した際にも対応できる余裕が生まれます。
  • 緊急資金の準備:貯金やローンとは別に、緊急用の資金を用意しておきます。例えば、親族や友人からの一時的な借り入れや、クレジットカードの利用などが考えられます。
  • 費用管理の徹底:結婚式の費用を管理するために、エクセルシートや専用のアプリを利用して、収支をしっかりと管理します。これにより、予算オーバーを未然に防ぐことができます。

以上が、結婚式の資金調達方法と費用面でのトラブルシューティングについての詳細な説明です。これらの情報を参考にして、計画的に結婚式を進めてください。