【人前式の曲】どうする、人前式の選曲?入退場曲からBGMまで
人前式は、宗教に捉われない日本古来からある挙式スタイル。
神に結婚の誓いをたてるのではなく、列席いただいたゲスト一人ひとりに誓いをたてる、ある意味、神に誓いをたてる以上に神聖です。
お客様と打ち合わせをすると
「人前式のイメージがわかない」
「曲の選び方がわからない」
という声をききます。
そんな人前式ですが、どうやって曲を決めたらいいのでしょう?
人前式のスタイルは3つ
人前式は、決まった進行がありません。自由に構成できるぶん、ちょっと間違うとグダグダになることも。そうならないためには式に対する考え方を決めることが大切になります。
基本的には、大きく3つのスタイルが考えられます。
- 人前式でもキリスト式のような厳かな雰囲気でおこないたい
- 厳かにしすぎず、でもきちんとおこないたい
- 自分たちらしく楽しい雰囲気でおこないたい
これらの考え方は、列席したゲストとのあいだに誓いを立てるという人前式ならではのスタイルといえます。
まず、どのようなスタイルにするかを決めましょう。
人前式のスタイルからイメージする曲調
スタイルを決めたら具体的な選曲ですが、ここではスタイルにあわせて選曲の方法のヒントをお話しします。
1. 人前式でもキリスト式のような厳かな雰囲気でおこないたい
「アメイジング・グレース」「カノン」など王道のクラシック曲で厳粛で神聖な雰囲気になります。
クラシック曲を使うとキリスト式っぽくならない?と思うかもしれませんが、牧師ではなく式使者(多くは披露宴の進行も兼ねた司会者)が進行するのでキリスト式っぽくなることはありません。また人前式は決まった進行がなく自由に構成できますので、人前式の自由さとキリスト式の厳粛さを出すことができます。
式はしっかりとやりたい、でもキリスト式にはしたくない、というお二人におすすめのスタイルです。
2. 厳かにしすぎず、でもきちんとおこないたい
例えば「Summer/久石譲」「ひまわり/葉加瀬太郎」のようなヒーリング系の曲を使うと温かい雰囲気を出すことができます。近いところでCD『イマージュ(Image)』シリーズや『フィール(feel)』シリーズなどからの選曲は、お薦めですのでぜひチェックしてみてください。
また映画やドラマのサウンドトラックに挿入されているインストゥルメンタル曲などもとても良い雰囲気を演出できます。二人で観に行った映画、親御さんが好きな映画などサウンドトラックは重宝します。
その他、J-POPのピアノやアコースティックギターにアレンジされた曲やオルゴール曲も混ぜると式全体にメリハリがついて素敵な演出ができます。
式はしっかりとやりたい、でも硬くならない感じでおこないたい、というお二人におすすめです。
3. 自分たちらしく楽しい雰囲気でおこないたい
洋楽邦楽問わず、制限なしにお二人の好きな曲で構成します。アップテンポな曲なら手拍子をもうらこともできます。でも入場のときの歩く速さや指輪交換などのセレモニーのことを考えてバラード曲を混ぜることも大切です。
過去には、クイーンの「We Will Rock You」で入場された新郎もいました。
とにかく自分たちらしいフランクなスタイルでおこないたい、というお二人におすすめです。
優雅な雰囲気で行いたい
優雅な雰囲気の人前式には以下のようなクラシックがおすすめです。
ワーグナーの「結婚行進曲」は、オペラ「ロエングリン」から抜粋された有名な曲です。荘厳で壮大な旋律が特徴で、神聖な雰囲気を演出することができます。新郎新婦が入場する際や、ファーストダンスの曲としても多くの結婚式で使われています。クラシック音楽の中でも最も定番の曲の1つと言えるでしょう。ショパンの「別れの曲」は、ピアノソロの美しいバラードです。優雅で繊細な旋律が、式の中で穏やかな雰囲気を醸し出します。新郎新婦の想いを表現するのにぴったりの曲で、両家の親族にも深く響くことでしょう。
クラシック音楽の名曲は、優雅な人前式にぴったりの選択肢といえます。式の雰囲気作りに大きく貢献してくれるでしょう。
ロマンチックな雰囲気で行いたい
ロマンチックな雰囲気の人前式には以下のような曲がおすすめです。
エリック・クラプトンの「Wonderful Tonight」は、温かみのあるラブソングで、新郎新婦の想いを表現するのにぴったりです。ジョン・レノンの「Imagine」は、優しく情感豊かなバラードで、式に深い感動を与えてくれるでしょう。アンソニー・ブラウンの「The Girl from Ipanema」は、ボサノヴァのリズムが心地よく、ロマンチックな雰囲気を演出することができます。
これらの曲は、ロマンチックな人前式の雰囲気作りに最適です。新郎新婦の想いを表現し、ゲストの心を捉えることでしょう。
まとめ
このように人前式は、スタイルと曲調によって雰囲気を変えることができ、お二人らしい挙式をおこなうことができます。
選曲というと入場曲から決めるというパターンになりがちですが、まずは人前式のスタイルを決めることから始めると、その後の選曲もしやすくなります。