【挙式の流れ】神前式・教会式・人前式の準備から当日の流れまでの完全ガイド
結婚式の中で、一番最初に行われるのが挙式です。
新郎新婦が、神社・教会・式場併設のチャペルなどで、大切な人々と共に過ごす特別な時間として執り行われます。挙式の内容や形式は文化や宗教、地域によって異なりますが、お二人の愛を誓い合う大切な儀式として、どの形式でも厳かな雰囲気の中で進められていきます。多くの場合、30分程度の中で、人生の新たな門出を象徴する様々な儀式が行われ、ご家族やゲストと共に、この特別な瞬間を共有します。
挙式の流れ
結婚式で最初に行われる挙式の意味
挙式は、新郎新婦がお互いへの愛を誓い合う神聖な儀式です。家族や親しい友人たちに見守られながら、二人で誓いの言葉を交わし、新たな人生への第一歩を踏み出します。この大切な時間の中で、お二人は結婚への決意を新たにし、周りの人々からの祝福を受けることができます。また、挙式では指輪の交換や誓いのキスなど、象徴的な儀式を通じて、二人の愛を形にすることができます。これらの儀式一つ一つには深い意味が込められており、お二人の新しい人生の始まりを印象付ける大切な要素となっています。
挙式の種類と特徴
挙式のスタイルは、神前式、教会式、人前式の3つが一般的です。神前式は、日本の伝統的な形式で、神様の前で永遠の愛を誓います。三三九度や玉串奉奠など、日本古来の儀式を通じて、厳かな雰囲気の中で愛を誓い合います。教会式は、牧師様の立会いのもと、讃美歌や聖書の言葉と共に愛を誓い合います。純白のウェディングドレスと教会のステンドグラスが印象的な、多くの方が憧れる形式です。人前式は、ご家族やゲストの前で、二人らしい形で愛を誓う自由度の高い形式です。お二人の想いを最も表現しやすく、オリジナリティのある演出も取り入れやすい形式として、近年特に人気が高まっています。
神前式の特徴と流れ
伝統的な日本の結婚式として親しまれている神前式は、神様の前で永遠の愛を誓う厳かな形式です。神聖な雰囲気の中、神主様の執り行いのもと、日本古来の儀式を通して二人の門出を祝います。和装の場合は白無垢や色打掛、洋装の場合はウェディングドレスとタキシードのどちらも選べるのが特徴です。
神前式の流れ
- 参進の儀(参列者、仲人、媒酌人、新郎新婦の順で入場)
- 修祓の儀(神主様による清めの儀式)
- 斎主祝詞奏上(神様への結婚の報告)
- 三三九度の儀(三々九度)
- 指輪の交換
- 玉串拝礼(新郎新婦、参列者による玉串奉奠)
- 退場の儀
所要時間:一般的に15〜20分程度。写真撮影を含めると30分程度です。
教会式の特徴と流れ
純白のウェディングドレスとステンドグラスが印象的な教会式は、牧師様の立会いのもと、神様の祝福を受けながら愛を誓い合う挙式です。讃美歌や聖書の言葉と共に進められる厳かな雰囲気と、チャペルの荘厳な雰囲気が、結婚式の憧れのスタイルとして人気があります。
教会式の流れ
- 参列者入場
- 新郎入場
- 新婦と父の入場(バージンロード)
- 讃美歌斉唱
- 聖書朗読と結婚の説教
- 宣誓と誓約
- 指輪の交換
- 祝福の祈り
- 誓いのキス
- 退場
所要時間:一般的に25〜30分程度。写真撮影を含めると40分程度です。
人前式の特徴と流れ
近年人気が高まっている人前式は、家族や友人たちの前で、二人らしい形で愛を誓う自由度の高い形式です。特定の宗教や形式にとらわれることなく、お二人の想いを最大限に表現できる挙式スタイルです。オリジナリティのある演出や、ゲスト参加型の要素も取り入れやすいのが特徴です。
人前式の流れ
- 参列者入場
- 新郎入場
- 新婦と父の入場
- 誓いの言葉
- リングセレモニー
- 立会人からのメッセージ
- 誓いのキス
- 記念証明書への署名
- 退場
所要時間:一般的に20〜25分程度。演出や写真撮影を含めると35分程度です。
それぞれの費用の目安
挙式にかかる費用は、形式や会場、衣装などによって大きく異なります。また、式場のプランに含まれているか個別に手配するかでも変わってきます。ここでは、一般的な費用の目安をご紹介しますが、実際の費用は式場や地域によって異なる場合がありますので、事前によく確認することをおすすめします。
【神前式】
15〜25万円程度(神殿使用料、神主様への御礼、衣装代別)
【教会式】
20〜30万円程度(チャペル使用料、牧師様への御礼、衣装代別)
【人前式】
10〜20万円程度(会場使用料、司会者費用、衣装代別)
※衣装代は和装70〜150万円、洋装20〜50万円が一般的です。
※式場のパッケージプランに含まれる場合は、個別の費用は発生しません。
挙式の進行手順
基本的な進行の13ステップ
挙式の進行は大体以下のような順番で進められます。まず参列者の入場から始まり、続いて新郎の入場、そして新婦が父親と共に入場します。新婦の父親による手渡しの後、誓いの言葉、指輪の交換、誓いのキスと進みます。その後、結婚証明書への署名、聖歌や音楽の演奏があり、新郎新婦の退場、フラワーシャワーで締めくくられます。最後に参列者との写真撮影で思い出を残します。
教式の流れ 13ステップ
- 参列者の入場(5分)
- 新郎の入場(3分)
- 新婦と父親の入場(5分)
- 新婦の父親による手渡し(2分)
- 誓いの言葉(3分)
- 指輪交換(2分)
- 誓いのキス(1分)
- 結婚証明書に署名(2分)
- 聖歌や音楽演奏(3分)
- 新郎新婦の退場(3分)
- フラワーシャワー(5分)
- 参列者と写真撮影(10分)
- 控室での着替え(15分)
挙式スタイル別の所要時間の目安
20分プランの特徴と流れ
短時間でありながらも、挙式に必要な要素をコンパクトにまとめたプランです。特に少人数での挙式や、披露宴メインで考えているカップルに適しています。
20分プランの特徴
- 基本的な進行を簡潔に実施
- 参列者の人数は30名程度まで
- 写真撮影は最小限の組み合わせに
- 音楽は入退場と誓いの言葉時のみ
- 立会人やメッセージなどの追加演出は控えめに
30分プランの特徴と流れ
ゆとりを持って進行できる標準的な挙式プランです。基本の進行に加え、お二人らしい演出も取り入れやすく、思い出に残る挙式を実現できます。
30分プランの特徴
- 基本進行にゆとりを持たせた進行
- 参列者50名程度まで対応可能
- 充実した写真撮影時間の確保
- 音楽演出や立会人からのメッセージなども可能
- 季節に応じた演出も組み込みやすい
プラン選びのポイント
挙式の時間は、参列者の人数や実施したい演出、その後の予定などを考慮して選びましょう。また以下のポイントも検討すると良いでしょう。
選択の基準
- 参列者の人数と年齢層
- 実施したい演出の数と内容
- 写真撮影の希望カット数
- 衣装の着替えの有無
- 会場の空調や季節による環境
- 披露宴会場への移動時間
- 新郎新婦やゲストの体力
ご自身の希望する内容をリストアップし、式場のプランナーと相談しながら、最適な進行時間を決めていくことをおすすめします。時間が短すぎると慌ただしく、長すぎると参列者の負担になる可能性もありますので、バランスの取れた時間設定を心がけましょう。
挙式準備チェックリスト
3ヶ月前からの準備タイムライン
挙式当日を迎えるまでには、様々な準備が必要です。特に挙式スタイルが決まってからは、計画的に準備を進めていくことで、余裕を持って当日を迎えることができます。ここでは、挙式3ヶ月前からの主な準備項目とスケジュールをご紹介します。
3ヶ月前
- 挙式スタイルの最終決定
- 衣装の選定と予約
- 招待状の準備と発送
- 指輪の選定と発注
- 引き出物の検討開始
2ヶ月前
- ヘアメイクの打ち合わせ
- 音楽(BGM)の選定
- 当日のタイムスケジュール確認
- 写真・映像の打ち合わせ
- 装花の打ち合わせ
1ヶ月前
- 挙式の詳細な打ち合わせ
- 誓いの言葉の作成
- 衣装の最終フィッティング
- 席次表の最終確認
- リハーサルの日程調整
当日までに用意すべきアイテム一覧
挙式を滞りなく進行するためには、必要なアイテムを事前にしっかりと準備しておくことが大切です。お二人の思い出に残る挙式となるよう、以下のアイテムリストを参考に、準備を進めていきましょう。
必須アイテム
- 結婚指輪
- 衣装一式(メインドレス、小物含む)
- 印鑑(結婚証明書用)
- お化粧直し用品
- 控室での着替え一式
あると便利なアイテム
- ハンカチ(感動の涙用)
- 携帯用ヘアスプレー
- 着替え用スリッパ
- 記念写真用の手鏡
- 緊急用の裁縫セット
リハーサルで確認すべきポイント
挙式のリハーサルは、当日をスムーズに進行するための大切な準備です。神主様や牧師様、そして式場スタッフの方々と共に、以下のポイントを確認していきましょう。特に入場や退場の動きは、何度か練習することをおすすめします。
確認ポイント
- 入場から退場までの動線
- 誓いの言葉の確認と練習
- 指輪交換の手順
- 音楽のタイミング
- 写真撮影のタイミングと位置
- 参列者の動きと立ち位置
- 緊急時の対応手順
挙式本番では緊張して細かい動きを忘れてしまうこともありますので、リハーサルでしっかりと確認しておくことで、安心して当日を迎えることができます。また、当日の進行に不安な点があれば、この機会に遠慮なく質問することをおすすめします。
感動的な挙式を演出するためのヒント
音楽選びのポイント
挙式で使用する音楽は、厳かな雰囲気づくりや感動的な演出に欠かせない要素です。入場や退場のシーンはもちろん、誓いの言葉や指輪の交換など、それぞれの場面にふさわしい曲を選ぶことで、より印象的な挙式となります。
おすすめの選曲ポイント
- 入場時:厳かで華やかな曲(ウェディングマーチなど)
- 誓いの言葉:静かで温かみのある曲
- 指輪交換:やさしく心温まる曲
- 退場時:明るく希望に満ちた曲
また、お二人の思い出の曲や、ご家族への感謝の気持ちを込めた曲を取り入れることで、より心に残る挙式となることでしょう。事前に式場で試聴できる場合は、実際の音響環境で確認することをおすすめします。
参列者との思い出づくりアイデア
挙式は、お二人だけでなく参列者の皆様にとっても特別な思い出となります。ゲストの皆様と共に作り上げる演出を取り入れることで、より心に残る温かな挙式となります。
参加型演出のアイデア
- 立会人からの心のこもったメッセージ
- 家族からの手紙の朗読
- 全員での記念写真撮影
- 讃美歌の合唱(教会式の場合)
- 参列者全員でのフラワーシャワー
フォトジェニックな演出アイデア
思い出の一日を素敵な写真に残すため、写真映えする演出も大切なポイントです。季節感や会場の特徴を活かしながら、お二人らしさを表現できる演出を取り入れましょう。
定番の演出アイデア
- バージンロードでのフォトタイム
- 誓いのキスシーン
- 指輪の交換シーン
- ベールアップの瞬間
- 祝福のフラワーシャワー
SNS映えするトレンド演出
- ナチュラルな表情の演出ショット
- 逆光を活かした幻想的な写真
- 装花を活かしたフォトスポット
- 参列者との自然な交流シーン
- 季節感のある小物を使用した撮影
季節別おすすめ演出
春:桜や春の花々を活かした装飾
夏:爽やかな自然光と緑を活かした撮影
秋:紅葉や実りのモチーフを取り入れた装飾
冬:キャンドルや温かみのある照明演出
まとめ
挙式は、披露宴に比べて、時間も短く参列者も少ないので、ちょっとした儀式程度に思われてしまいがちですが、結婚式と言う本来の意味から考えると、一番重要な要素ではないかと思います。
新郎新婦が愛を誓い合う儀式であり、家族や友人たちに祝福される場としても重要です。
また、挙式をあげることで、新郎新婦は自分たちが本当に結婚したいという気持ちと覚悟を再確認することができるでしょう。人によっては法的に正式な婚姻を成立させるために必要な手続きである婚姻届へのサインなどを行うケースもあり、結婚をスタートする切っ掛けとして必要なものです。
挙式についても予めしっかり理解しておいてから、ブライダルフェアに参加すると良いでしょう。