挙式スタイル別 失敗しない披露宴の選び方|キリスト教式・神前式・人前式・仏前式の特徴と体験談

挙式についていろいろなスタイルを説明してきました。
挙式の進行についてだったり、神社での挙式 神前式の流れについてだったり、仏前式 についてだったり。(挙式についてのコラム まとめ記事あります)
いろんな挙式スタイルがある中で、ふたりがイメージする披露宴とマッチする挙式ってどれがいいんでしょうか?
挙式スタイルにあった披露宴

結婚式における挙式と披露宴は、カップルの想いや価値観を表現する大切な機会です。挙式スタイルの選択は、その後の披露宴の雰囲気や演出にも大きな影響を与えます。それぞれの挙式スタイルには特徴があり、それに合わせた披露宴の形式や会場選びが重要になってきます。近年では、従来の形式にとらわれず、カップルの個性を活かした多様な演出が可能になっています。
キリスト教式にあった披露宴

キリスト教式の挙式後には、厳かで格式高い雰囲気を引き継いだ披露宴が相応しいとされています。フォーマルな印象を大切にしながら、華やかで洗練された空間演出が特徴です。多くの場合、チャペルに隣接する披露宴会場を利用することで、挙式の感動を途切れさせることなく祝宴へと移行できます。大切なゲストと共に過ごす時間を、より特別なものにするための演出やおもてなしが重視されます。
ホテルやレストランでの披露宴
ホテルやレストランでの披露宴は、キリスト教式の荘厳な雰囲気との調和が取れやすい会場選択として人気があります。特に高級ホテルでは、専門のウェディングプランナーが常駐し、きめ細やかなサービスを提供してくれます。音響・照明設備が整っているため、聖歌隊の演奏や思い出のBGMなど、音楽による演出も効果的に行えます。また、一流シェフによる特別なフルコース料理の提供や、ソムリエによるワインのペアリングなど、料理面でも充実したおもてなしが可能です。

プロポーズから結婚式当日までのサポート体制
- 専任のウェディングプランナーによる一貫したサポート
- 料理、装花、写真など、各分野のプロフェッショナルとの連携
- 当日の進行管理や緊急時対応の充実
専門式場やゲストハウスでの披露宴

専門式場やゲストハウスは、一日一組限定で貸切の空間を提供できることが最大の魅力です。チャペルから披露宴会場まで、建物全体で統一された雰囲気を演出できます。また、経験豊富なスタッフによる行き届いたサービスと、カスタマイズ可能な空間づくりが特徴です。ガーデンや中庭などの屋外スペースを活用した演出や、フォトスポットとしても利用できる装飾的な空間が随所に設けられています。様々な人数規模に対応できる会場の広さと、柔軟な座席配置も魅力的なポイントです。
先輩カップルの声
「大聖堂での挙式後、ホテルで100名の披露宴を行いました。チャペルと披露宴会場が同じ建物内だったので、ゲストの移動もスムーズでした。特に印象的だったのは、ステンドグラスの光が差し込む中での誓いの瞬間と、その厳かな雰囲気をそのまま披露宴に活かせたことです。」
「専門式場を選んだのは、スタッフの経験値の高さが決め手でした。当日はまるで映画のような演出で、ゲストからも『感動的な結婚式だった』と好評でした。」
「100名以上のゲストでしたが、専門式場のチャペルは座席の配置が工夫されていて、後ろの席からでも式がよく見えました。披露宴会場までの導線も考えられていて、雨の日でも安心でした。」
「大聖堂での挙式を希望していましたが、予算の都合で諦めかけていました。でも、ホテル内のチャペルでステンドグラスや天井の装飾にこだわることで、理想の雰囲気を実現できました。」
「チャペル挙式後の披露宴では、聖歌隊の方々にも余興で参加していただき、厳かな雰囲気からパーティームードへの転換がとてもスムーズでした。」
会場選びのチェックリスト
□ チャペルと披露宴会場の動線確認
□ フルコース料理の試食予約
□ 音響設備の確認(聖歌隊の演奏に対応可能か)
□ 写真撮影スポットの確認(ステンドグラス前など)
□ 更衣室の広さと設備確認
□ バージンロードの長さと幅の確認
神社式にあった披露宴

神社式は、日本の伝統的な結婚式スタイルとして、今なお多くのカップルに選ばれています。荘厳な神前での挙式後は、和の要素を取り入れながらも現代的なアレンジを加えた披露宴へと移行するのが一般的です。新郎新婦の衣裳替えや、会場装飾、料理の内容まで、日本らしさを感じさせる演出が可能です。近年では、和モダンなテイストを取り入れた新しい形の和婚スタイルも人気を集めています。
和婚スタイルの披露宴
和婚スタイルの披露宴では、日本の伝統美と現代的なセンスを融合させた空間演出が特徴です。新郎新婦の衣装は、挙式で着用した白無垢や紋付袴から、色打掛やタキシードへの着替えを楽しむことができます。会場装飾では、季節の花々や伝統的な和の素材を活かしながら、モダンな要素を取り入れることで、格式と華やかさを両立させています。料理面では、和食の技法を活かした創作料理や、和洋折衷のコース料理など、多彩なメニューから選択可能です。また、鏡開きや樽酒など、日本の伝統的な演出を取り入れることで、より本格的な和の雰囲気を演出することができます。

装飾や演出のポイント
- 和紙や竹を使用した和モダンな装飾
- 季節の花を活かした生け花
- 障子や行灯をモチーフにした照明演出
- 鏡開きや樽酒などの伝統的な演出
披露宴会場での和の演出
神社式後の披露宴では、提携するホテルや専門式場で行うことが一般的です。会場内には和のしつらえを施し、格式ある空間を創り出します。テーブルコーディネートでは、和食器や箸置き、折り紙を活用した席札など、細部にまで和の要素を取り入れることで統一感のある空間を演出します。また、琴の生演奏や和楽器の演奏など、日本の伝統芸能を取り入れた余興も人気です。ゲストへの引き出物には、漆器や有田焼などの伝統工芸品を選ぶことで、より一層和の雰囲気を印象付けることができます。

おもてなしの工夫
- 和菓子と抹茶のウェルカムドリンク
- 地域の伝統工芸品を活用した装飾
- 和装スタッフによるきめ細やかなサービス
- 地元の食材を活かした創作和食の提供
先輩カップルの声
「神前式のあとは、和のテイストを活かした披露宴を行いました。新郎は紋付袴、私は白無垢から色打掛けに着替えました。和洋折衷の料理も好評で、特に鯛の尾頭付きは両家の親族も喜んでくれました。」
「和装に合わせた会場装飾にこだわりました。季節の花を活かした生け花や、障子をモチーフにした装飾で、会場全体が日本らしい雰囲気に。」
「神前式は、最初は親の希望でしたが、当日の厳かな雰囲気に私たち自身が感動しました。その後の披露宴では和装から洋装に着替え、和洋どちらの良さも味わえました。」
「由緒ある神社での挙式後、近代的なホテルでの披露宴という組み合わせが、私たちらしさを表現できました。和のテイストを随所に散りばめた会場装飾も、写真映えが抜群でした。」
「神社挙式ならではの、参進の儀から始まる一連の流れに、列席いただいたゲストの皆様が深く感銘を受けてくださいました。披露宴でも、三三九度の杯を模した演出が好評でした。」
会場選びのチェックリスト
□ 神社から披露宴会場までの移動時間確認
□ 着付室の設備確認(着替えのしやすさ)
□ 和装撮影用のフォトスポット確認
□ 和洋折衷料理のメニュー内容確認
□ 親族控室の広さと設備確認
□ 座席配置の柔軟性(顔合わせしやすい配置に変更可能か)
人前式の披露宴

人前式は、宗教や伝統にとらわれない自由な形式で、カップルの個性を最大限に活かせる挙式スタイルです。披露宴においても、形式にとらわれない自由な発想での演出が可能です。カジュアルでアットホームな雰囲気から、モダンでスタイリッシュな空間演出まで、幅広い選択肢があります。近年では、ゲストとの距離感を大切にした参加型の演出を取り入れるカップルも増えています。
ホテルでの披露宴
ホテルでの人前式と披露宴は、一つの空間でシームレスに進行できる利点があります。挙式会場から披露宴会場への移動がないため、ゲストの負担が少なく、式の流れを途切れさせることなく祝宴へと移行できます。高級感のある設備と洗練された空間で、フォーマルな雰囲気を保ちながらも、カップルの希望に応じてカジュアルなパーティースタイルにアレンジすることも可能です。経験豊富なスタッフによるスムーズな進行と、充実した音響・照明設備を活用した演出で、思い出に残る披露宴を実現できます。
レストランウェディングでの披露宴

レストランウェディングは、美食を通じてゲストをもてなすことができる、贅沢な披露宴スタイルです。一流シェフによる特別なコース料理と厳選されたワインのマリアージュを楽しみながら、ゆったりとした時間の流れの中で歓談を楽しめます。少人数での開催に適しており、親密な空間でのおもてなしが可能です。オープンキッチンがある会場では、シェフの料理パフォーマンスを見せることで、視覚的な演出効果も期待できます。
ガーデンウェディングでの披露宴

開放的な屋外空間で行うガーデンウェディングは、自然光や緑に囲まれた爽やかな雰囲気が特徴です。季節の花々や青空をバックに、フォトジェニックな思い出を残すことができます。立食形式やビュッフェスタイルを採用することで、ゲスト同士の自由な交流を促進できます。テント設営や照明の工夫により、夕暮れ時からの幻想的な空間演出も可能です。ただし、天候対策は必須で、室内会場との併用を検討することが推奨されます。
先輩カップルの声
「ガーデンでの人前式後、そのまま屋外でカジュアルなパーティーを開きました。立食形式だったので、ゲスト同士の交流も活発で、とてもアットホームな雰囲気になりました。」
「レストランを貸切にして、少人数での披露宴を行いました。シェフこだわりの料理とワインのペアリングが素晴らしく、美食を楽しみながらゆっくり歓談できました。」
「ガーデンでの人前式と披露宴は、天候が心配でしたが、当日は快晴。木漏れ日の中での誓いの言葉の交換は、まさに私たちが望んでいた自然体の挙式になりました。」
「音楽が私たちの出会いのきっかけだったので、披露宴では生演奏をメインに構成。ゲストの皆さんにも演奏に参加していただき、音楽に包まれた素敵な1日になりました。」
会場選びのチェックリスト
□ 悪天候時の代替プラン確認
□ パーティー形式に合わせた設備確認
□ ケータリングサービスの内容確認
□ BGMや照明などの演出設備確認
□ 写真撮影可能なスポット確認
□ 屋外の場合は日よけ・虫除け対策確認
仏教式の披露宴

仏教式は、日本の伝統的な結婚式スタイルの一つとして、落ち着いた雰囲気と格式を重視するカップルに選ばれています。本堂での厳かな挙式後は、和の要素を取り入れた上品な披露宴へと移行します。親族との絆を大切にした、心温まる空間づくりが特徴です。会食形式での披露宴が一般的で、料亭での会席料理や、和洋折衷の創作料理など、多彩な料理スタイルから選択できます。
自宅での披露宴
自宅での披露宴は、最も親密な空間でアットホームな祝宴を実現できる形式です。特に高齢の親族が参加する場合、移動の負担が少なく、くつろいだ雰囲気で過ごせる利点があります。出張料理人による本格的な会席料理の提供や、プロのコーディネーターによる空間装飾により、自宅とは思えない特別な空間を演出することができます。また、思い出の品々や家族写真を飾るなど、オリジナリティのある装飾も可能です。
準備のポイント
- 十分なスペースの確保と座席レイアウトの検討
- プロの出張サービス(料理・装飾・写真等)の手配
- 音響設備やレンタル家具の準備
- 近隣への配慮と事前挨拶
レストランやホテルでの披露宴
寺院での挙式後、近隣のレストランやホテルで行う披露宴は、和のテイストを大切にしながらも、現代的な要素を取り入れた空間演出が可能です。老舗料亭や日本料理店では、季節感溢れる本格的な会席料理を楽しめます。ホテルでは、和洋折衷の創作料理や、充実したサービス設備を活用した快適な空間で、格調高い披露宴を実現できます。また、仏前式に相応しい落ち着いた雰囲気と、現代的な設備やサービスの両立が可能です。
先輩カップルの声
「本堂での挙式後、近くの老舗料亭で披露宴を行いました。和の趣きのある空間で、懐石料理を楽しみながら、親族との大切な時間を過ごせました。」
「自宅での披露宴は準備が大変でしたが、祖父母も参加しやすく、家族水入らずの温かい会になりました。出張料理人に依頼して、本格的な会席料理を提供できたのも良かったです。」
「菩提寺での仏前式は、故人となった祖父母への報告という意味も込めて選びました。住職様の心のこもったお言葉に、両家の絆を強く感じられる式となりました。」
「仏前式後の披露宴は、老舗料亭の個室で親族のみで実施。落ち着いた雰囲気の中、普段はなかなか会えない親戚とゆっくり話ができ、とても思い出深い会となりました。」
「披露宴では、料亭の仕出しと共に、両家の想い出の品々を飾ったスペースも設けました。家族の歴史を感じられる、とても温かみのある会になりました。」
会場選びのチェックリスト
□ 寺院から披露宴会場までの移動手段確認
□ 和食メニューの試食予約
□ 仏前式に相応しい会場の雰囲気確認
□ お寺との打ち合わせ日程調整
□ 親族控室の設備確認
□ 食事会形式の場合のテーブルレイアウト確認
まとめ
キリスト教式、神社式、人前式、仏前式など様々な挙式スタイルがありますが、その後に執り行われる披露宴は、多くの場合、ホテル、専門式場、レストランなどの会場を利用するケースが最も多いでしょう。
ただ、 人前式などが行われるガーデンウェディングや仏前式の後に行われる自宅での披露宴といったその挙式スタイルであるからこそ執り行われる披露宴のカタチもあり、 自分たちの挙式をどうしたいのかと言うふたりの考え方次第では様々な選択ができるのかもしれません。
自分たちが執り行った挙式のスタイルやテイストを受け継いで、披露宴の演出に取り込むと言うのは、自分たちが理想とするテーマウェディングをカタチ創る上で重要な要素になることでしょう。
あなたは、どの挙式スタイルで、どんな披露宴をお考えですか?