【カジュアルウェディングとは?】テーマや衣装、演出など自分達らしい結婚式の作り方

ガーデンウェディングでのフラワーシャワーシーン

費用を抑えつつ、自分らしい結婚式を挙げたいカップルに人気なのがカジュアルウエディング。招待される側にも、肩ひじ張らないアットホームな雰囲気が好評です。
では、その会場探しや当日までをどう進めれば良いのか、人気の演出などをご紹介していきます。

目次

カジュアルウェディングとは

森の中で行われている挙式。自然素材を活用したガーデンウェディングスタイルにたくさんのゲストが参加している

伝統的な格式やフォーマルな要素を排除し、よりリラックスした雰囲気で行われる結婚式のことを指します。最近では、多くのカップルがこのスタイルを選んでいます。

カジュアルな衣装や装飾、リラックスした雰囲気の会場などが特徴で、伝統的な厳かな雰囲気よりも、新郎新婦とゲストがくつろげる空間づくりを重視します。フォーマルなスタイルの結婚式に比べて費用を抑えることができるのも魅力の一つです。

カジュアルウェディングの特徴

  • 自由な服装選びができる(タキシードやウェディングドレスにこだわらない)
  • 会場の選択肢が広い(レストラン、カフェ、公園など)
  • アットホームな雰囲気で進行できる
  • ゲストとの距離が近い
  • 予算や時間配分を柔軟に決められる

ただし、カジュアルといっても、結婚式としての品格は大切にしましょう。たとえばセレモニーの部分は厳かに執り行い、その後のパーティーでカジュアルな雰囲気を楽しむなど、めりはりをつけることで、より思い出深い一日となります。

近年では、大規模な披露宴を避け、より親しい人たちと過ごすカジュアルウェディングを選ぶカップルも増えています。自分たちらしさを大切にしながら、ゲストと心から楽しめる結婚式を作り上げることができるのが、カジュアルウェディングの最大の魅力といえるでしょう。

衣装

カジュアルなピンク色の衣装で「Love is」と言う文字を持って立っている新郎と新婦

カジュアルウェディングの衣装は、伝統的なフォーマルな結婚式の衣装とは異なり、よりリラックスしたスタイルやテーマに合わせた自由な選択が特徴です。カップルの個性を表現できる服装選びができるのが魅力ですが、あまりにカジュアルになりすぎないよう、結婚式にふさわしい品は保ちましょう。

新郎の衣装

新郎の衣装としては、伝統的なタキシードやフォーマルスーツに代わり、軽量で快適なリネンスーツやカジュアルなジャケットにチノパンツやデニムを合わせたり、ボタンダウンシャツとベストを組み合わせたりすることがあります。上着を着ない、ノーネクタイのスタイルも人気です。
季節や会場の雰囲気に合わせて、素材や色使いを選びましょう。例えば、夏のガーデンウェディングなら、リネン素材の白やベージュのスーツ。秋の古民家ウェディングなら、ツイード素材のジャケットなど。足元は革靴やスニーカー、デッキシューズなど、全体の雰囲気に合わせて選べます。

新婦の衣装

新婦のカジュアルウェディングの衣装は、伝統的なウェディングドレスよりもシンプルで軽やかなデザインや素材を選ぶことがあります。たとえば、シンプルなAラインのドレスやボヘミアンスタイルのドレス、レースやチュールなどの軽やかな素材を用いたドレスが人気です。
最近では、ドレスにこだわらず、パンツスタイルやセパレートスタイルを選ぶ花嫁さまも増えています。二次会まで同じ衣装で過ごせる実用的な選択として注目されています。また、花冠やドライフラワーのヘッドアクセサリーなど、ナチュラルな小物使いも人気です。

カジュアルウェディングにおける二次会の新婦衣装選びについてのコラムもありますので、あわせてご覧ください!

ゲストの衣装

新郎新婦を囲んで、楽しそうに振る舞8人の友人たち。

カジュアルウェディングでは、新郎新婦の衣装だけでなく、ゲストの服装もよりカジュアルなものが求められることがあります。ただし、「カジュアル」の解釈は人それぞれ。招待状には具体的な服装の例を記載するなど、ゲストが困らないよう配慮が必要です。
男性ゲストは、スーツにネクタイなしのスタイルや、ジャケットにカラーパンツを合わせるなどのコーディネートが人気です。女性ゲストは、膝丈のワンピースやパンツスーツなど、動きやすく華やかな装いを選ぶことができます。ただし、あまりにカジュアルすぎる服装(Tシャツやジーンズなど)は避けましょう。
季節や時間帯、会場の雰囲気に合わせたドレスコードを設定することで、統一感のある素敵な空間を演出することができます。皆で楽しむパーティという雰囲気を大切にしながらも、特別な一日にふさわしい装いを心がけましょう。

会場装飾

伝統ある建物の庭で行われているナイトガーデンウェディング

よりリラックスした雰囲気やカジュアルなテーマに合わせた装飾がぴったりです。凝りすぎない自然な雰囲気作りがポイントになります。

屋外で行われるカジュアルウェディングでは、ナチュラルな要素を取り入れた装飾が人気です。会場全体に緑の植物や野外で使われるようなウッド調の装飾を取り入れることで、自然な雰囲気を醸し出すことができます。また、色とりどりの花や装飾を使って、明るく華やかな雰囲気を演出することも一般的です。

ガーデンウェディングでは、季節の草花を使ったアーチや、ドライフラワーのスワッグ、ユーカリなどのグリーンを使ったガーランドなど。自然に溶け込むような装飾が人気です。また、古材を使ったウェルカムボードや、麻布を使ったバナー、ハンドメイドの小物なども、カジュアルな雰囲気作りにぴったり。

柔らかな明かりの下で、緑色と白、そしてピンク色のナフキンでコーディネートされたナイトウェディングの披露宴会場

屋内で行われるカジュアルウェディングでは、明るく開放的な雰囲気を出すために、ライトやキャンドルを使った装飾が重要になります。カジュアルな雰囲気を出すために、伝統的なテーブルクロスや装飾よりもナチュラルな素材や色合いのものを選ぶことが一般的です。

テーブルコーディネートは、白一色ではなく、ベージュや木目調のテーブルクロス、ナチュラルな素材のランチョンマットなどを使うことで、温かみのある空間に。テーブル装花も、大きな装飾的なものではなく、小さな花瓶に季節の花を活けたり、多肉植物やハーブを飾ったりと、気取りすぎない演出がおすすめです。

ボヘミアンスタイルのウェディングでは、マクラメや編み物の装飾を取り入れることで、アットホームな雰囲気を演出することができます。手作りのタペストリーや、ドリームキャッチャー、カラフルなポンポンガーランドなど、遊び心のある装飾も人気です。

照明にも工夫を。ストリングライトやランタン、キャンドルなどの柔らかな明かりを効果的に使うことで、より温かみのある空間が作れます。ただし、写真映えも考慮して、明るすぎず暗すぎない絶妙な光量調整が必要です。

このように、カジュアルウェディングの会場装飾は、伝統的な結婚式場のような豪華さではなく、等身大の自然な雰囲気作りがポイント。新郎新婦の個性やテーマに合わせて、自由な発想で装飾を楽しみましょう。予算や手間を考慮しながら、本当に必要な装飾を選んでいくことが大切です。

式の進行

ゲストに囲まれて祝福を受ける新郎新婦

よりリラックスした雰囲気やカジュアルなテーマに合わせた進行が求められます。例えば、屋外で行われるカジュアルウェディングでは、通常の式の進行に加えて、自然な要素やアットホームな雰囲気を演出する要素が取り入れられることがあります。以下に、カジュアルウェディングの式の進行の具体例を示します。

1. ゲストの到着

ゲストが到着する際は、リラックスした雰囲気作りが大切です。BGMはジャズやボサノバなど、軽やかな音楽を。ウェルカムドリンクを用意したり、フォトスポットを設けたりして、到着したゲストが楽しく過ごせる工夫を。
受付では、芳名帳の記入に加えて、ゲストへのメッセージカードの記入をお願いしたり、ポラロイド撮影コーナーを設けたりするのもおすすめです。会場の様子が見えるような配置にすることで、これから始まる結婚式への期待感も高まります。

2. セレモニーの開始

伝統的な進行と同様に、新郎新婦とゲストが揃ったらセレモニーが始まります。カジュアルウェディングでは、司会者や新郎新婦、ゲスト同士が自然な雰囲気でコミュニケーションをとることが重視されます。
入場の際は、格式ばった曲ではなく、お二人の思い出の曲や明るい雰囲気の曲を選ぶのも素敵です。また、入場までの待ち時間に、お二人のプロフィールムービーを流したり、なれそめトークを入れたりするのも、和やかな雰囲気作りに一役買います。

3. 誓いの交換

誓いの交換の際には、フォーマルな言葉よりも、新郎新婦の個性や日常的な言葉を取り入れたり、笑いや感動を呼ぶエピソードを交えたりすることがあります。事前に用意した誓いの言葉を読み上げるだけでなく、その場での一言を加えるのも、より心のこもった誓いの交換になります。
手作りの誓いの言葉カードを使ったり、ゲストからのメッセージを織り交ぜたりするのも素敵です。ただし、カジュアルすぎて誓いが軽くなりすぎないよう、バランスは大切に。

4. リング交換

リング交換の際には、従来のリングピローではなく、自然な素材や個性的なアイテムを使用したり、ゲストに参加してもらう演出を行うことがあります。例えば、お二人の思い出の品をリングピローの代わりに使ったり、大切な家族に手渡しでリングを運んでもらったりするのも素敵です。

5. セレモニー後のアクティビティ

カジュアルウェディングならではの楽しみ方として、セレモニー後のアクティビティが重要です。
例えば

  • ガーデンでのグループ写真撮影
  • ケーキカットやファーストバイトの演出
  • ゲストと一緒に楽しむレクリエーション
  • 屋外でのフラワーシャワー
  • ビュッフェスタイルでの会食

進行表は大まかな目安として持ちつつ、その時々の雰囲気を大切にした柔軟な進行を心がけましょう。ただし、あまりにルーズな進行になると、かえってゲストが戸惑ってしまうことも。時間配分には気を配り、次の進行が見えるような工夫も必要です。

どんな演出がおすすめ?

カジュアルウェディングでは、堅苦しい演出を避け、新郎新婦とゲストが一緒に楽しめる演出が人気です。ここでは、実際に多くのカップルに選ばれている演出をご紹介します。予算や準備期間に応じて、お二人らしい演出を選んでみてください。

屋外セレモニー

自然を背景にした屋外でのセレモニーは、カジュアルウェディングにぴったりです。公園やビーチ、庭園などで行うことで、自然の美しさを活かした演出が可能です。
天候に左右されるリスクはありますが、開放感あふれる空間での挙式は、ゲストの心もリラックスさせてくれます。日差しの具合や風の強さなど、季節や時間帯に応じた対策は必須。日よけのパラソルやブランケットの準備など、ゲストへの配慮も忘れずに。

自然素材の装飾

木や花などの自然素材を使用した装飾は、カジュアルウェディングの定番です。季節の草花やグリーンを使ったアーチ、ドライフラワーのガーランド、流木や苔を使ったディスプレイなど。自然素材ならではの温かみが、会場の雰囲気を柔らかく演出してくれます。

カジュアルなドレスコード

緑が綺麗な公園にたたずむ新郎と新婦

新郎新婦やゲストにカジュアルなドレスコードを提案することで、堅苦しさを取り除いたリラックスした雰囲気を作ることができます。ただし、「カジュアル」の定義は人それぞれ。招待状にはドレスコードの具体例を記載するなど、ゲストが困らないような配慮が必要です。

ファーストバイト

ファーストバイトを行うために、ウェディングケーキを取り分ける新婦

一番人気は、ファーストバイト。英語で「first bite」と表記し、ケーキ入刀の後新郎新婦が切り分けたケーキを一口ずつ食べさせあう儀式です。カジュアルウエディングでは、比較的シンプルなケーキが選ばれ、新婦の手作りケーキが登場することも。ケーキ作りが得意なプレ花嫁さんは、ここで自分の腕を見せれば費用も抑えられ、一石二鳥となります。

フードトラックやビュッフェスタイルの料理

二次会でブッフェ形式のお料理を取りに来ているゲストたち

着席スタイルのフルコースではなく, フードトラックやビュッフェスタイルの料理を提供することで、ゲスト同士の交流も自然と生まれます。季節のフルーツを使ったドリンクバーや、出来立てを提供するクレープ屋さん、本格的なコーヒーを淹れるバリスタさんを呼ぶなど、お二人のこだわりを反映させやすいのも魅力です。

ゲストも楽しめるイベント

写真ブースやゲーム大会など、ゲストが主役になれる時間を設けることで、より思い出深い一日に。特に子供が参加する場合は、キッズスペースを設けたり、simple化や射的などの縁日コーナーを用意したりするのもおすすめです。

DIY要素の取り入れ

MR&MRSの電飾

手作りのウェディングデコレーションやウェルカムボード、席札など、新郎新婦やご家族、友人たちが手作りしたアイテムを取り入れることで、温かみのある雰囲気を演出できます。最近では、インスタグラムなどSNSで手作りアイテムのアイデアも豊富。一つ一つに想いを込めて作ることで、より思い出深い結婚式に。
家族にも協力を依頼したりして、無理のない範囲で進めましょう。結婚式の1-2ヶ月前には完成させておくことをおすすめします。

ライブミュージックやアコースティック演奏

生演奏を取り入れることで、よりリラックスした雰囲気を醸し出すことができます。アコースティックギターやピアノ、ジャズバンドなど、会場の雰囲気に合った演奏スタイルを選びましょう。
演奏時間は、ゲストの入場時や食事中、フリータイムなど。お二人の思い出の曲や、ゲストからのリクエスト曲を織り交ぜるのも素敵です。音楽仲間がいれば、サプライズ演奏を依頼するのも良いでしょう。会場の音響設備や防音状況は事前に確認することをお忘れなく。

カジュアルなウェディングケーキ

ピンクのリボンがかかったようにデコレーションされた3段のウェディングケーキ

ピンクのリボンがかかったようにデコレーションされた3段のウェディングケーキだけでなく、ネイキッドケーキやカップケーキ、チーズケーキなど、カジュアルなスタイルのケーキも人気です。季節のフルーツをたっぷり使ったり、お二人の好きなお菓子をデコレーションしたり。ケーキに個性を出すのも楽しいですよ。
ケーキ入刀の代わりに、ゲストと一緒にケーキカットを楽しんだり、デザートビュッフェの一つとして提供したり。演出方法もカジュアルに考えられます。ただし、暑い季節は温度管理に注意が必要です。

ゲームやアクティビティの準備

ゲストとの交流を深めるために、ウェディングゲームやアクティビティを用意することができます。クイズやビンゴなどの定番ゲームのほか、チーム対抗のゲーム大会や、フォトスポットでの撮影会なども人気です。
ただし、参加したくないゲストへの配慮も必要。強制的な参加は避け、見ているだけでも楽しめる雰囲気作りを心がけましょう。また、ゲームの商品は参加賞程度の気軽なものにするのがおすすめです。

カジュアルな装飾

ブランコの向こうに見えるガーデンウェディングの会場

派手すぎないカジュアルな雰囲気に合った装飾を選ぶことが大切です。照明やキャンドル、バルーンなどを使ったシンプルでナチュラルな装飾がおすすめです。カラフルな装飾も素敵ですが、2〜3色程度に抑えめにすると、まとまりのある空間に。
装飾は、お二人のテーマカラーや会場の雰囲気に合わせて選びましょう。近年は、グリーンをメインにした装飾や、白やベージュなどナチュラルカラーの装飾も人気です。季節感のある装飾を取り入れるのも素敵ですね。

カジュアルウェディングのメリット・デメリット

最近人気のカジュアルウェディング。自由度が高く、予算も抑えられる魅力的なスタイルですが、その分考えるべきポイントもたくさんあります。先輩カップルの体験をもとに、メリットとデメリット、そしてその対処法についてご紹介します。

緑の森にたたずむ協会のガーデンに作られた白いバージンロードと白いケースと椅子そしてパラソルを開いている女性。

メリットとその活かし方

カジュアルウェディングの一番の魅力は、新郎新婦らしさを存分に表現できること。堅苦しい形式にとらわれず、ゲストの皆さまとリラックスした雰囲気で過ごせるのが特徴です。

予算面での自由度が高いのも大きな魅力です。必要なものに重点的に予算を配分でき、こだわりたいポイントにお金をかけることができます。例えば、装花を控えめにする代わりに、料理のグレードを上げたり、思い出に残る演出に予算を回したり。お二人の優先順位に合わせた使い方ができます。

また、準備の段階から楽しめるのもカジュアルウェディングならでは。会場装飾や席札、ウェルカムボードなど、家族や友人と一緒にDIYを楽しんだり、オリジナルの演出を考えたり。結婚式当日までのプロセスも、かけがえのない思い出になります。

デメリットとその対策法

一方で、カジュアルだからこそ気をつけたい点もいくつかあります。特に重要なのが、「カジュアル」の度合いのコントロール。結婚式らしい厳かさや特別感が失われないよう、バランスを取ることが大切です。

例えば、挙式の部分は厳かに執り行い、その後のパーティーでカジュアルな雰囲気を楽しむなど、めりはりをつけるのがおすすめ。また、両親世代のゲストも多い場合は、ある程度の形式は残しつつ、新しい演出を取り入れるなど、世代間のギャップにも配慮が必要です。

新郎新婦に向かい、左手にはタブレット、右手にはボールペンを持ち、笑顔で話をするウエディングプランナー

準備面では、既存のパッケージプランと違い、一つ一つ手配する必要があるため、想像以上に時間がかかるのが難点。早めに準備を始め、必要に応じてプランナーさんに相談するのがおすすめです。特に以下の点には注意が必要です。

  • 当日のタイムスケジュール管理
  • 天候対策(特に屋外での実施時)
  • 料理の提供方法や温度管理
  • 音響や照明の手配

ゲストへの配慮も重要です。「カジュアル」といっても人によって解釈が様々なので、ドレスコードは具体的に指定を。また、立食やビュッフェスタイルの場合は、高齢のゲストの着席スペースを確保するなど、きめ細かな心配りも忘れずに。

これらの課題は、しっかりとした事前準備と周囲のサポートがあれば、十分に対応可能です。カジュアルだからといって、すべてを自分たちだけで抱え込まず、適度にプロの力を借りながら、理想の結婚式を作り上げていきましょう。

季節別カジュアルウェディングのアイデア

季節ごとの自然や行事を取り入れることで、より思い出深いカジュアルウェディングが実現できます。それぞれの季節ならではの魅力を活かしたアイデアをご紹介します。ぜひお二人らしいアレンジを加えて、素敵な一日を作り上げてくださいね。

春のカジュアルウェディング

春の柔らかな日差しと心地よい気候は、屋外でのカジュアルウェディングにぴったり。桜や春の花々を取り入れた装飾で、華やかな雰囲気を演出できます。

森の中を一直線に通っている道の途中に、たたずむ新郎と新婦。シンプルなスタイルの服装で2人向き合い、にこやかに微笑んでいる。

春ならではのおすすめポイント

  • 桜の木の下での人前式
  • チューリップやスイートピーを使った装花
  • ピクニック気分のガーデンパーティ
  • お花見をイメージしたデザートビュッフェ

ただし、花粉症の方への配慮や、春の突然の雨への対策は忘れずに。テント設置や室内会場の確保など、万が一の際の計画も立てておきましょう。

夏のカジュアルウェディング

開放感あふれる夏は、リゾート感たっぷりのカジュアルウェディングが叶います。元気いっぱいの装飾や、涼しげな演出で、暑さを楽しく乗り切りましょう。

リゾートのビーチに設営されている挙式場。司祭の台と花びらで敷き詰められたバージンロード

夏のカジュアルウェディングで人気の演出

  • ビーチサイドでのウェルカムパーティ
  • カラフルな南国フルーツを使ったデコレーション
  • かき氷やアイスクリームのデザートステーション
  • 夕暮れ時のバーベキューパーティ

気温の高い夏は、食べ物や飲み物の管理、日よけの準備など、ゲストの体調管理に気を配ることが大切です。クールダウンスペースの設置も検討しましょう。

秋のカジュアルウェディング

実りの秋は、温かみのある素材や、深みのある色使いが魅力的。自然の豊かさを活かした装飾で、落ち着きのある大人のカジュアルウェディングが叶います。

友人が進行する人前式

秋のおすすめ演出

  • 紅葉をバックにした写真撮影
  • ドライフラワーを使ったナチュラルな装飾
  • 旬の食材を使った和洋折衷のお料理
  • ハロウィンやお月見モチーフの取り入れ

比較的安定した気候ですが、日没が早まる時期なので、式の開始時間や撮影のタイミングは要注意。ライトアップなども考慮に入れましょう。

冬のカジュアルウェディング

寒い季節だからこそ、温かさを感じる演出が印象的。室内での開放的な空間作りや、季節感たっぷりの装飾で、居心地の良い空間を演出しましょう。

夜の森に飾付けられたたくさんのろうそくと電飾

冬ならではの演出アイデア

  • キャンドルを使った幻想的な空間作り
  • クリスマスツリーをウェルカムツリーに
  • ホットドリンクバーの設置
  • 手作りリースのウェルカムスペース

寒さ対策は必須です。ブランケットの用意や、室温管理はもちろん、コートのクロークサービスなども検討しましょう。

どの季節も、その時期ならではの魅力を活かしつつ、天候や気温への対策をしっかり行うことで、より快適なカジュアルウェディングが実現できます。季節の特徴を活かした演出で、ゲストの皆さまと一緒に、かけがえのない思い出を作ってくださいね。

カジュアルウェディングの実例紹介

実際に行われたカジュアルウェディングの事例をご紹介します。規模に応じた実例を参考に、お二人らしい結婚式のイメージを膨らませてみてください。予算や準備期間、実際に好評だった演出など、具体的な内容をお伝えします。

少人数での実施例

メインのお料理の試食

20名程度の少人数だからこそできる、アットホームなパーティスタイルの実例です。

会場:レストランの貸切スペース
予算:120万円
ゲスト数:20名
準備期間:4ヶ月

特に好評だった点

  • 一人一人と十分な会話の時間が取れた
  • テーブルが近く、自然と会話が弾んだ
  • ゲストの食事の好みに合わせたメニュー選択が可能だった
  • 会場の常設の装飾が活用できた

工夫したポイント

  • 一つのテーブルを囲んでの会食スタイル
  • デザートビュッフェで歓談の時間を創出
  • ゲスト全員が参加できるゲーム企画
  • 思い出の写真を使った会場装飾

中規模での実施例

ガーデンウェディングでの少人数の流しテーブルの装飾

50名程度の参加人数で、カジュアルながらも充実した内容を実現した事例をご紹介します。

会場:古民家をリノベーションしたパーティ会場
予算:250万円
ゲスト数:50名
準備期間:6ヶ月

人気だった演出

  • 縁側でのウェルカムドリンク
  • 庭園でのガーデンパーティ
  • フードステーション形式の料理提供
  • プロのカメラマンによる庭園での撮影会

準備で気をつけたこと

  • 雨天時の室内プランの確保
  • 着席スペースと立食スペースの配分
  • 高齢者への配慮(椅子の配置など)
  • 駐車場の確保と送迎の手配

大人数での実施例

白いテントの下で白のテーブルクロスとナチュラルテイストのたくさんの花と緑で装飾された披露宴会場

100名以上の大人数でも、カジュアルな雰囲気を保ちながら、スムーズな進行を実現した事例です。

会場:緑に囲まれたガーデン付きパーティ会場
予算:450万円
ゲスト数:120名
準備期間:8ヶ月

成功のポイント

  • 複数のフードブースで待ち時間を分散
  • ブロックごとの写真撮影で時間を効率化
  • BGMとMCの使い分けで場の雰囲気をコントロール
  • スペース分けによる居心地の良い空間作り

気をつけた点

  • 受付での混雑緩和策
  • 料理の提供時間の管理
  • トイレの数の確認
  • 名札の工夫(所属や関係性がわかるように)

どの規模でも共通して大切なのは、ゲストの皆さまが楽しめる空間作りです。人数が多くても少なくても、お二人らしさを大切に。プランナーさんとよく相談しながら、理想の結婚式を作り上げていってくださいね。

一番気になるお金の話

積み上げられた10円玉の上から植物の芽が出ている

カジュアルウエディングにかかる費用は、招くゲストの人数や選ぶ会場で大きく左右されます。一般的な結婚式に比べて費用を抑えられる可能性が高いものの、かけたいところにはしっかり予算を確保することが大切です。

予算の目安

  • 30名規模:150万円前後
  • 50名規模:250万円前後
  • 80名規模:350万円前後

もし予算がオーバーしたら、会費制にしたり、着席をやめて立食パーティにすれば費用を大幅ダウンできるのが、カジュアルウエディングのいいところ。装花やウェディングケーキなど持ち込みOKの会場なら、外部発注や手作りで費用が抑えられる可能性も。
ただし、以下のような点には注意が必要です。

  • 郊外のロケーションを選んだ場合の送迎費用
  • 持ち込み料が発生する会場での追加費用
  • 小物や装飾を手作りする場合の材料費
  • スタッフへのお礼や謝礼
  • 天候対策の予備費用

上手な予算の使い方のコツ

  1. まずは全体の予算を決める
  2. 優先順位をつけて、こだわりたい部分を明確に
  3. 会場選びの段階で、持ち込み可能なものを確認
  4. 手作りできるものとプロに頼むものを見極める
  5. 予備費として総額の10%程度は確保

会場にウェディングプランナーがいればよく相談し、いない場合は外注で相談するなど、プロの視点をうまく取り入れた方が、結局は安上がりになることも。必要なところには適切な予算をかけ、抑えられるところは工夫して節約する。そのバランス感覚が、理想の結婚式を実現する鍵となります。

予算管理のポイントは、早い段階で全体像を把握すること。見積もりをもらう際は、できるだけ細かい項目まで確認し、後から追加料金が発生しないよう注意しましょう。また、準備の過程で予算が膨らむこともあるので、定期的に支出を見直すことをおすすめします。

先輩カップルからのアドバイス

実際にカジュアルウェディングを実施した先輩カップルたちの体験談をご紹介。成功のポイントや後悔しないためのアドバイスまで、具体的な事例とともにお伝えします。

Case1:立食スタイルでゲストとの距離を縮めた例

50名規模で、気軽に会話を楽しめる立食スタイルを選んだMさんカップル。ゲストの年齢層が幅広かったため、立食と着席の使い分けがポイントでした。

2次会のブッフェ形式の料理テーブルの盛り付け

立食スタイルを選んだ理由

気取らない雰囲気で、沢山のゲストと交流したかったため。着席スタイルだと、どうしても同じテーブルの方としか話せないことが多いのですが、立食なら自由に動き回れて、より多くの方とお話できました。

料理のメニュー構成の工夫

一口サイズの料理を中心に、フォークとお皿だけで食べられるメニューをセレクト。温かい料理は専門のスタッフが取り分けるスタイルにして、ゲストが食べやすいよう配慮しました。

会話が弾むレイアウトの作り方

ハイテーブルと着席テーブルを混ぜて配置し、様々なスタイルで過ごせる空間に。ドリンクコーナーやデザートブースの近くにミニテーブルを置いて、自然と会話が生まれる工夫も。

Case2:アットホームな雰囲気作りに成功した例

シャンパングラスを片手にゲストと談話する新郎新婦

ゲスト30名の少人数ウェディングを実施したKさんカップル。手作り感とプロの演出をうまく組み合わせることで、温かな雰囲気作りに成功しました。

堅苦しさを無くすための工夫

新郎新婦がゲストと一緒にビュッフェに並んだり、各テーブルを積極的に回ったり。「おもてなし」を意識しすぎず、一緒に楽しむ姿勢を大切にしました。

ゲストの緊張をほぐす演出

開始直後は、ウェルカムドリンクを片手に思い出写真を見ながらフリートーク。徐々にゲームや余興を取り入れ、自然と場が和むよう工夫しました。

カジュアルながら品を保つコツ

BGMの選び方や照明の使い方で、雰囲気をコントロール。乾杯や挨拶など、節目となる場面はしっかりと演出して、特別な一日感を演出しました。

Case3:会費制でも満足度の高かった例

70名規模の会費制パーティを開催したTさんカップル。会費制でも、ゲストに喜んでいただける内容にこだわりました。

人前式でのキスシーン

予算配分の具体的な内訳

1人あたり12,000円の会費で、料理とフリードリンク、記念品をカバー。装飾や演出、記念撮影などの費用は新郎新婦側で負担しました。

ゲストへの説明方法

招待状に会費について明記し、その分ご祝儀は気持ちばかりで構わない旨を添えました。また、会費の使い道も簡単に説明し、理解を得られるよう配慮。

会費制でも喜ばれた演出

料理はビュッフェスタイルながら、実演コーナーを設置。デザートも充実させ、「会費以上の価値があった」と好評でした。

Case4:ドレスコード「カジュアル」で統一した例

60名規模のガーデンパーティを開催したYさんカップル。服装の指定に悩みましたが、丁寧な案内で統一感のある空間が作れました。

海辺で執り行われている人前式

ドレスコードの具体的な指定方法

招待状に「カジュアルな服装でお越しください」と書くだけでなく、具体例として「男性:ジャケットやベスト+パンツスタイル」「女性:膝丈のワンピースやパンツスーツ」と記載。NGな服装(Tシャツ、ジーンズなど)も明記しました。

新郎新婦の衣装選び

新郎は白のリネンスーツ、新婦は二次会でも着られるシンプルなドレスを選択。ゲストの皆さまより少しだけフォーマルに、でも近づきやすい雰囲気を意識しました。

当日の雰囲気作り

受付で簡単な装花やコサージュをプレゼントし、統一感を演出。会場内に等身大の全身鏡も設置して、写真撮影を楽しめる工夫も。

Case5:ビュッフェ形式で料理を楽しんだ例

80名規模のパーティを開催したSさんカップル。料理にこだわりながらも、待ち時間を少なくする工夫で大好評でした。

ブッフェ形式のデザートコーナーのお料理の飾り付け

メニュー構成の考え方

冷菜・温菜のバランスを考慮し、季節感のある料理を中心に構成。お子様から年配の方まで楽しめるよう、和洋中の料理をバランスよく。デザートは別タイミングで提供し、ゆっくり楽しめるように。

食べやすさへの配慮

一口サイズの料理を中心に、立食でも食べやすいメニューを厳選。取り皿は小ぶりなものを用意し、何度も取りに行けるスタイルに。

待ち時間を減らす工夫

ブッフェテーブルを2か所に設置し、混雑を緩和。また、温かい料理は専門スタッフが取り分けるコーナーを設け、スムーズに提供できました。

Case6:カジュアルな会場装飾で雰囲気を演出した例

40名規模のパーティを開催したAさんカップル。予算内で素敵な空間作りを実現しました。

緑いっぱいの屋外のガーデンに設置されたたくさんの花とろうそくが飾られた高砂テーブル。

自然素材の活用方法

グリーンやドライフラワーを中心に、季節の草花をアクセントに。造花とナチュラルな素材を組み合わせることで、予算も抑えられました。

装飾の手配時期

造花やリースは2ヶ月前から少しずつ準備。生花は1週間前に発注し、前日に友人と一緒にアレンジ。時期をずらして準備することで、負担を分散できました。

予算内で叶えるテクニック

100円ショップの材料を上手に活用し、照明や置き方で雰囲気をアップ。会場の常設装飾も活かしつつ、ポイントとなる場所だけオリジナル装飾で演出。

Case7:ゲスト参加型の演出を取り入れた例

45名規模のパーティを開催したNさんカップル。ゲストと一緒に作り上げる結婚式を目指しました。

結婚式に出席する女性ゲスト達が談笑している

演出の選び方

年齢層や参加しやすさを考慮し、写真を使ったクイズや、メッセージを書いてもらうコーナーなど、負担の少ない演出を中心に。

タイムスケジュールの組み方

参加型の演出は開始から1時間後くらいに設定。ゲストがお料理を楽しみ、リラックスした頃を見計らって実施しました。

参加しやすい雰囲気作り

参加は自由という雰囲気を大切に。見ているだけでも楽しめる工夫や、さりげなくスタッフがフォローに入るなど、細やかな配慮を心がけました。

二人らしいカジュアルウェディングにするために

山々を遠くに見渡せる草原の上に立つ新郎と新婦

カジュアルウェディングは、フォーマルさよりもリラックスした雰囲気を重視し、新郎新婦の個性やライフスタイルを反映した結婚式のスタイルです。ただし、「カジュアル」といっても、ただ形式にとらわれないだけでは、理想の結婚式にはなりません。お二人らしさを活かしながら、ゲストの皆さまと心から楽しめる結婚式を作り上げるためのポイントをご紹介します。

まずは、お二人の「らしさ」を見つめ直すところから。
例えば

  • 普段の生活の中で大切にしていること
  • 趣味や興味のあること
  • 思い出の場所や想い出の品
  • 好きな音楽や料理
  • 大切にしている人たちとの思い出

これらの要素を結婚式に取り入れることで、より個性的で思い出深い一日になります。

ただし、演出や装飾を考える際は、ゲストの皆さまの立場にも立って考えましょう。お二人の「らしさ」を押し付けすぎず、参加する方々も楽しめる内容であることが大切です。

例えば、音楽が好きなカップルなら

  • BGMは思い出の曲を中心に
  • 生演奏を取り入れる
  • プレイリストをプチギフトに

アウトドアが好きなカップルなら

  • ガーデンでの撮影
  • テントを使った装飾
  • キャンプ料理風のメニュー

このように、お二人の好きなことを程よく取り入れることで、ゲストの皆さまにもお二人らしさが伝わる素敵な結婚式になるはずです。

また、準備の過程でも「らしさ」を大切に。無理のない範囲でDIYを楽しんだり、こだわりのポイントにしっかり時間をかけたり。結婚式当日だけでなく、そこに至るまでの道のりも、かけがえのない思い出となります。

まとめ 

ゲストとの距離が近くて演出の自由度も高く、その上節約テクニックが多岐にわたるカジュアルウエディング。お二人らしさとアットホームな雰囲気を目指すなら、ぜひおすすめの結婚式スタイルです。

一般的な流れ通りの結婚式ではないので、一つ一つの準備に非常に手間がかかってくるかもしれません。でも、そこは自分たちのこだわりを実現するために、ぜひ楽しみながら結婚準備を進めてくださいね。

お二人の想いが形になり、ゲストの皆さまと心から楽しめる素敵なカジュアルウェディングになりますように。心を込めて準備を進めていけば、きっと忘れられない特別な一日になるはずです。